2007-11-01
■冬の巨人 読了
ジュヴナイル・ファンタジーのお手本にしたい作品。
残念ながら、いくつかの物語の構成上の不満と、設定上の不満があるのだけど、それを差し引いても、いい作品だった。
一応、終末もの、と言っていいだろう。
空には、常に、雲が在る。「太陽」は、その存在すら語られることがまれな存在。「雲の上」という言葉が、「死者の国」や「あの世」を指す様な……。
「歩く巨人」の背中にしがみついて生きる人間。
「巨人」の背中に「街」を作り、「巨人」の体を掘ることで熱を得*1、寒さをしのぎ、食物を生産する人間。
歩く巨人は"ミール"と呼ばれる。
"ミール"は、"巨人"の名であり、"街"の名であり。
――そして”世界”を示す言葉であった。
平凡な――しかし平均的ではないが――少年を主人公にすえる。
この"世界の在り方"に対して、懐疑的で、先進的で、奇矯な考えをし、巨人について的確に考察する教授がいる。
主人公は、教授の言うことを鵜呑みにもしないが、けれど退けもしない。
"教授"は、物語上の立場としては、いわば半分は私たち"読者の側"にいる。彼は"巨人"の外に"世界"があると信じている。というか、彼の"世界"という概念が"あちら側の普通の人"に比べて飛び抜けて広い。決定的なのは"
主人公はそんな博士の"
それは主人公にとって冒険とかそういったことではなく、主人公は"助手"として雇われた、ということなのだけど。
そして"
主人公が"世界の外"から来た少女と、出会うところから、物語は一転する――かと思いきや意外に淡々と進んだりして。
"巨人の千年の歩み"が終わろうとしていることがやがて明らかになり、否応なく"世界"は変革の時を迎えるのだが……。
あらすじとしてはこんなところか。
"終末後の世界"、つまり「北斗の拳」とか「マッドマックス2」とかそういった雰囲気を出しつつも、"巨人"にしがみついて生きる人間。
"巨人"はすなわち"世界"であり、"巨人"の熱に頼って生きる人間。
直截的ではないが、"現代社会での地球"と"物語社会の巨人"を読む側は対応づけてしまう。
人間は"世界"という概念をそうそう広く捉えるのは難しいと思う。
物理的スケールとして具体的に想像可能なレベルにまで"世界"を小さく設定して物語を進める。これは意外と常套手段だろうと思う。
それを"果てしなく広がる雪原を歩き続ける巨人"と"そこに街を作って暮らす人間"とするアイデアは魅力的で、そこでの人間の"在り方"が活写されていてとても楽しめた。
■コメントフィルタ見直し
設定の仕方と、その実装がどうなっているのかに勘違いがあった。
ちょっと設定をいじって様子をみることにする。
■株券電子化
電子化って違和感が。といっても……。
電算化はとっくに終わっていて、そこに入っていない株券を入れようという話だし。
電子情報化っていうのも変。株券はそもそも紙というメディアに格納された"情報"なわけだし。
なんか変な感じはするが、言い換えを思いつかないなぁ、と。
■はてなのスパム対策を読んでつれづれ
90% というのは思っていたよりも少ない割合だなぁ、と感じた。"90%以上"がどのぐらいの振り幅があるのかなぁ。
ブログを用いたスパムは昨年ころからどんどん増加していて、今年の2月時点で、はてなダイアリーに毎日投稿される全5万件のコメントのうち、実に90%以上がスパムコメント、という状況でした。
スパムとの闘い - jkondoの日記
そこで、サポートで使っているスパムブログ検出システムにさらに改良を加え、これらのブログが含む日記やおとなり日記に表示されないような措置を行いました。
スパムとの闘い - jkondoの日記
は、
これらのブログが"キーワードを含む日記"や"おとなり日記"に表示されないような措置
ですかね??
判定の方式を公開できないのは当たり前で、公開なんてしたらそれをかいくぐろうとする者にヒントをあたえることになるわけだし。
また、以下の記事にも似ていて、
こういった部分は「商品価値」でもあるわけで。
「このようなことを陰でやっているんですよ」と公開するのは、はてなにとってもちゃんとメリットがあるし、はてなユーザにとってもよいことだと思う。
上に書いたこととか、
で書いたこともそうだけど、私はむしろ、「どのようにして効果を計っているのか?」というあたりに興味あり。
■最近のTrackbackが消えた
あれー? なにかしちゃったかな……?
*1 経済とはすなわち、どれだけの熱源を得ているかに等しいとも語られる。
2007-11-02
■jsMath(Web ページで数式を表示する)
数式を書くのにmimetexを使っているわけだが、その代替えになりそうな javascript パッケージを発見。
オリジナル
jsMath: jsMath Home Page
記法に2,3、ぜひとも手を入れたいところがあって、そのうちの一つがまさにこれ。
メモしておこう。
蛇足
ここは(過去のある時点の)はてなダイアリーの互換記法から自分で拡張した記法で書いている。
[tex:x=\frac{b-4\sqrt{ac}}{2a}]
と書くと、\(x=\frac{b-4\sqrt{ac}}{2a}\)
と出力されるのははてなダイアリーと一緒。
……ってああっ! これを書いていてtex記法が使えなくなっていることに気がついた!
これは優先事項だぞ。
追記
今はMathJaxを使ってます。
2007-11-03
■referer_filter にバグが紛れ込みました
1日中閲覧できない状況になっていたと思います。
refererをカットしている人、ブックマークなどから来ている人はokだったせいで逆に気づくのが遅れました。
気をつけないと……。
■砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 読了
YA*1のお手本にしたい作品(この書き出し「冬の巨人」のときにも使ったぞ)。
それぞれにそれぞれの事情を抱えた――そしてその事情に立ち向かうための"実弾"(とは主人公の使う表現)を持たない子どもたちの話。
出てくる大人は皆、無関心であるか、的外れであるか、あるいは結局のところなにも知らないくせに口を出してくる人物か*2。
立ち向かうための"実弾"を欲する者。
立ち向かうのではなく"砂糖菓子の弾丸"を使うしかない者。
"砂糖菓子の弾丸"をすべて使い切ったあとに少女に何が起こったか? ってあたりがミステリーといえばミステリー?
普通のYAが、
このお話の"大人と子どもの対比"を「バトル・ロワイアル(高見 広春)」あたりと比べたりして考えると思うのだけど。
こういう話は大人――というのは"実弾"を手に入れる手段を持っている立場になったということね――になる前に読みたかったなぁ、とか考えてしまう。
■ マインド・コントロールからの救出
誰が書いた本だ? と思ったらハッサンかぁ。買おうかな。
などはブックオフにいけば105円で買えるでしょう。ぜひ読んでおくべき本として誰にでも勧められる数少ない本。
2007-11-04
■とりあえず jsMath に対応
\(x=\frac{-b\pm~\sqrt{b^2-4ac}}{2a}\)
\(y>x+2\)
\(y'=2y\)
うーん。まぁ大丈夫かな。
右下にコントロールパネルが出るのはどうだろう? とかあるけどとりあえず。
2007-11-06
■ワイヤレス通信の物理的スイッチがあるノートもあるけど
うちのマシンなんかは物理的スイッチがあるし、PSPだってついている。
世の中のマシンはもう大抵無線LAN機能はあると思うけど、物理的スイッチがついているマシンはどのぐらいの割合なのかなぁ。
2007-11-07
■魔術学入門
ネタの本か?(TRPG の資料として使うとか)
それとも、マジで著者流の「魔術学」の本なのか?
例えば武術-武術学の対応を考えると、武術学というのは武術の各流派の変遷とか系統とかについての学問、と言える。魔術学もそんなもの?
というのは冗談で、これは児童書ですな。
特典 購入いただいた方で応募ハガキを送ってくださった方にもれなく 魔術シール4枚セット 魔法使いの地図がついてきます。
オンライン書店ビーケーワン:魔術学入門
……「魔術シール」「魔法使いの地図」。
2007-11-08
■I AM LEGEND
えー。古本でそこそこの値段で買っておいたのに、まさかこれも映画化で新装版がでるとは。
……いや、これは映画脚本のノベライズ?
訳者が違うし。
焦らずに本屋で確認だな。
追記
新訳の様でした
↓関連のエントリ
↓関連のもの
2007-11-09
2007-11-10
■トライガンマキシマム13
終わってませんでした。
連載終了して随分と時間が経っているからてっきり最終回だと思ってた……。
感想とかは最終刊を読んだ時にします……。 < けっこうがっくりきているらしい
2007-11-12
2007-11-13
■Amazonアソシエイトの確認を
毎日欠かさずするのが日課だったのにこの一週間忘れていて、そういえばと思って開いたけど全然成果が無くってがっかり。
■不思議な画像伸縮
via
何と言っていいか。すごいなぁ。
人間の視覚は色差よりも濃淡の変化に敏感だから、まず濃淡画像にしてクラスタリングしてる?
クラスタが縦方向や横方向に長く細く伸びている領域を認識して、その部分から間引く、もしくは伸ばす。
間引きや伸ばす部分に優先度付きのラウンドロビン的に画面全体に対して処理している、みたいに見える……。
これはすごい。
YouTubeの動画はここにも張れるな。
■WordPress の構築なぞやってました
私の本棚です。
http://materia.jp/shelf/
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の文書が大変参考になる。
まぁ、まるまる訳さなくても項目だけ列挙するだけで構わないだろう。
- インストール
- テーブルのアクセス権はこうしろ
- テーブルのprefixをデフォルトのままにするな(インストールの前に設定ファイルを変えろ)
- インストールしちゃったなら、Prefix ChangerっていうPluginを作ったから使ってね
- Blogの準備
- Admin というデフォルトユーザは消せ。別にadmin権限を持つユーザを作ってからね
- それとは別に弱い権限のユーザは作れ
- より強固なWPのために
- wp-content & wp-includes フォルダにおく .htaccess はこう
- wp-admin フォルダにおく .htaccess はこう
- wp-admin フォルダにはベーシック認証ぐらいかけておけ
- 必須 plugin
- WPIDS - 侵入検知*1
- WordPress Plugin Tracker - Plugin のアップデートを見逃さない
- WordPress Online Security Scanner - Plugin を使ってセキュリティをスキャンするみたい
という内容。
インストールとかに不安が無い人なら買うべき本は、
インストールや機能よりも、テンプレートの書き方――こんな感じのサイトを作りたいならこう――の方にページが割かれていてよし。
ただ今となっては古い面もあって、
の、(Version 2.1)(Version 2.3)(Deprecated in 2.1)(Deprecated in 2.3)に注意。
さぁて、あとはタグづけだ〜。
タグはあまり"まっとうでない"つけ方をするつもり。
そうそう、こっちのAmazon情報からのリンクもできるといいなぁ。
*1 PHPのバージョンのせいで試せない……
2007-11-14
■のだめカンタービレ 19
真面目なストーリーで笑いところがいまいちないなぁ、と思っていたらカミさんのウケはよかった。
カミさんは千秋メインじゃないほうがお好みのご様子。
追記
去年の今日、
を聴いているんだな、と長年日記を見て思った。
■青空文庫からお気に入りのものを製本する(なんてのがあったらいいなぁ)
blog を本にするサービスがあるんだから、青空文庫から好きなものをチョイスして製本するサービスがあってもいいんじゃないか?
この場合注文を受ける毎に版を起こしていくけど、それは蓄積されるので、長期的にはコストが抑えられるのではないか、と。
本当は異形コレクションで、そういうサービスが欲しいのだけど。
■シート名の一覧を表示するマクロ
Sub ListSheetsName() Dim objSheet As Object Dim intLoop As Integer intLoop = ActiveCell.Row For Each objSheet In ActiveWorkbook.Sheets ActiveWorkbook.ActiveSheet.Cells(intLoop, ActiveCell.Column).Value = objSheet.Name intLoop = intLoop + 1 Next End Sub
via
http://cc.msnscache.com/cache.aspx?q=72341657844462&mkt=ja-JP&lang=ja-JP&w=eed975a6&FORM=CVRE
えーと。元ページがなくなっていたのでキャッシュからコピーということです。はい。
2007-11-15
2007-11-16
■DAISYフォーマットって? (“Microsoft Word”文書を“DAISY”フォーマットで保存するプラグインを配布へ)
フォーマットっていうか、ボキャブラリだろう。
ちょっとだけ首をつっこんでみる価値があるかな。
“Microsoft Word”文書を“DAISY”フォーマットで保存するプラグインを配布へ | カレントアウェアネス・ポータル
■Mylo
実はMyloが手許にあるわけですよ。
でも東京ならともかく、仙台でこれでなにをどうしろと?
とりあえず、Google の 2つのアカウントを使って、PCとチャットしてみた。
……果てしなく寂しい。
2007-11-17
■ネーミングの掟
パラパラとめくってみてすごく面白そうな本なのにお値段が……。
この内容なら形態を考えて(新書とか)もっと手軽に読める値段にして欲しい。
ぜひ読みたいのだけど図書館にリクエストでもするか。
(追記)
買った。
"極意"として列挙する(「○○する10の方法」みたいな)こともできたのだろうけど、あえて読み物/Lessonとして書いている。
そういう形式の方が身につく人もいるだろうし、受け付けない人もいるだろう。
その辺で読み手を選ぶかと。
だからこそ安価でないといけないんだろうけど……。
(深読みすると、息が長い本になると考えているなら後から新書版を出すつもりが最初からあったりしてね)
2007-11-18
■貯蓄というギャンブル
私は、株・ギャンブルなどは、すいません興味がなく、貯蓄については、堅実にためていきたいと
思っているタイプです。
http://q.hatena.ne.jp/1195369689
「経済活動全体をギャンブルと見なす」なら、貯蓄をする、堅実にためていく、というのは、「貨幣の価値が劇的に下がらない」という側に賭ける人の選択だと思っている。
「貯蓄をする、堅実にためていく」という行為も「賭けている」ことに代わりはないという認識。
そうは考えていたりするのだけど、こういう話って知り合いと日常的にできる話じゃなくって、カミさんぐらいとしかしたことがない。
借金して持ち家や分譲マンションを買うのは、不動産が劇的に価値が下がらないという側に賭けていることだし(不動産が語義通りだということに賭けているわけか)。
多分多くの人はこの2つの「バランス」でリスクヘッジしているんだと思う。
「それだけで満足しない人」つまり「2つだけでは手札が足りない*1と思う人」がいて色々な金融商品があるのだろうか? と考えるとそんなことはない様な気がする。
昨今流行りの様々な金融商品は「2つのバランスでリスクヘッジしているという意識が無い人」を食い物にしているだけなんじゃないか? とかも思う。
私はもう一つぐらい手札が要るんじゃないかと思っていてカミさんとそういう話をするが、実際の行動には出ていない。
あれ? 保険の話になってないや……。
*1 実在するギャンブルでの比喩が思いつかない〜。
2007-11-19
■フランチャイズと詐欺と契約
フランチャイズ契約に守秘義務があっても、その契約について一方に正しく履行する意志が無かったとしたら、詐欺罪ということになって守秘義務も無くなるのかしらん。
とか、最近関連の本が出ていたので、ふと思った。
最近出ていた関連の本↓
■近況
を衝動買い。カミさんにまだ内緒。
……面倒なり。シェーディングの技術は見事でそれが見たいわけだけが。
を待つぞっ、と。
新型PSPも衝動買い。軽い、っていうかやっと普通に"ゲームををしてもいいかな"と思える重さになった。そしたらもうモンスターハンターにハマること。
最近本をあまり読み進めてないのはそのせいだったり。
追記
カミさんはゲームに疎いのでPSPを新型にしていても、色が同じだから気がついていないみたい(っていうかPSPを見せたことなど1〜2回程度だし)。
XBox360は本体よりACアダプタの方が目立つ様な……。
2007-11-20
■ 女子大生会計士、はじめました
「はじめました」って、いわゆる「0(ゼロ)」ものか?
タイトルに惹かれて――岸田森主演の映画「血を吸う薔薇*1」を彷彿とさせるので――詳細を開いてみたら赤川次郎じゃないですか?
……案外面白そうな予感。
■簡単そうな表現なのに中身が理解できない
Safari には、HTTPS 通信により SSL/TLS で保護されているページの内容が、同じドメインの HTTP 通信のページからアクセス可能な脆弱性が存在します。
JVN#79013771: Safari において HTTP 通信のページから HTTPS 通信のページにアクセス可能な脆弱性
*1 当然未見。
2007-11-21
■色々と
A4コピー用紙なら家にいっぱいあるのでこれは面白いかも。BK1の方に行って書影を見るべし。
メディア論は気になるものです。
奇妙なまでに静かな印象がある70年代のテレビ文化。だがその時代のテレビをめぐる一つ一つの出来事を見ていくと、歴史的プロセスが浮かび上がってくる。テレビ史の転換点としての70年代を照射するメディア論。
オンライン書店ビーケーワン:テレビだョ!全員集合 自作自演の1970年代
発想としては面白そう。
それだけに、浅い掘り下げだったりすると不満が残りそう。
かといって掘り下げが深すぎるとついていけないし。
微妙に手が出しにくいところ。
湯屋番、長屋の花見、まんじゅう怖い、道具屋、目黒のさんま、時そば…。古典落語の長屋噺をひとひねりした、お笑い江戸幕末伝! 粗忽長屋の面々が、幕府転覆のカギを握るユーモア時代ミステリー。
オンライン書店ビーケーワン:異譚・千早振る
単純に"アナベル・リィ"に引っかかっただけ。
追記
とか書いていたら検索でくる人が時々いるのでちょっと追記。
手許のポー詩集で確認すると、正しくは「アナベル・リイ」ですね。"ィ"と書いたのは私のミス。
「アナベル・リイ」で検索すると、ここが上位にはこないはずです。
エドガー・アラン・ポーの詩の中でも、「大鴉」("The Raven")の次ぐらいに有名な詩、なのかな?
「ヘレンに」とあわせて3点セットみたいな。
■Firefox3 Beta1 ……とは関係なく MozillaによるCSS拡張一覧
当然 CSS3 module: Fonts とか入っているわけないし(だってWorking Draft だもんね)、font-emphasize-style とかもないのさ……。
調べている途中で、
http://developer.mozilla.org/en/docs/Mozilla_CSS_Extensions
http://developer.mozilla.org/en/docs/CSS_Reference:Mozilla_Extensions
http://developer.mozilla.org/en/docs/Category:CSS:Mozilla_Extensions
CSSの独自拡張の資料らしきページを見つけたのでメモしておく(こっちが本題)。
■もしもGmailをMicr○Softが作ったらこうなる?
という話。
段階的に変化していく画面があってその説明文がなかなか楽しい。
間違いなど気にせずに訳してみましたよ。
- 最初に今のGmailの画面
- なにもよりもまず、プロダクトの名前をもう少し長くしなくっちゃ。よし。"Windows Live Gmail"と呼ぶことにしよう。Windowsのアイコンっぽいものも忘れずに。Subjectsのためのスペースを減らして、本文表示のペインを――冗長で説明的な文章もね――つけよう。
- 次に手を付けるのは受信箱(訳注:inboxと書いてるのだがここは単にフォルダのことを指しているのでは)だ。先頭のチェックボックスをメールアイコンに見せかけなきゃ。スレッド表示は断片に見える様にしよう*1。テキスト広告は画像バナーにして、と。チャット用のテキストボックスがあるけど、僕はよく判らないから使わないな。ラベルのところを削って、場所を広げてやればもっと完全なチャット用のウィジェットにできるぞ。SPAMフィルターを少し改良して、もっと多くのメールをinboxに出すようにしよう*2。
- まだバナーのスペースが足りないな。最上段に追加だ。Microsoft精神に立ち返るなら、容量は2MBだな*3。GMailが2004年4月に1GBでリリースした時にHotmailが提供していたのがそのぐらいだったからね! Microsoftのスタイルなら、サービスを起動した時に出る画面は、やっぱりinboxじゃだめだよな。もちろん"ようこそ!"画面じゃなきゃ。
- なんかまだMicrosoftっぽさが足りないな。このデザインは少し白っぽすぎて魅力的じゃないんだ。若干暗めにして、広告との境目も目立たなくなるようにしよう。HotmailがGoogleのサービス力よりちょっと劣るのは明らかだからな……、よし"ロード中です"みたいなメッセージを加えよう。Redmodの連中がよくやるように、散らかった画面の中で目立たないようにして端の方に、と。左側に MSN news の一部と"special offers"を表示しておこう。ユーザを捕まえておくように、"sign out"のリンクは取り外した方がいいな。検索機能を目立たないように、画面の右下にして……犬の画像に変えてしまえ!
2007-11-22
■架空の日本SF全集
ってどういう意味だろう?
架空の日本SF全集を編集する、というコンセプトで贈るファン待望の通史的ブックガイド。SF黎明期から1980年代前半までを3期に分け、計44作家の作家論・作品紹介を網羅した充実の1冊!
オンライン書店ビーケーワン:日本SF全集・総解説
実物を見た方が早いな。
2007-11-23
■グリーン・レクイエム
あ〜。どんな版になっいるのか気になる。
ジュブナイル向けの大きな活字とルビ入りの版が出たのが半年前。
版は小さい。グリーン・レクイエムと緑幻想の2つが収められているのだろう。
では、前の文庫
で収められていた「週に一度のお食事を」と「宇宙魚顚末記」が入っているのか、ネット情報では判らん。
■似て非なる「プライバシー情報」と「プライバシーを脅かすセンシティブな情報」
Torは外からは容易に観測出来ない*1多段プロキシ間を暗号化通信させることで、通信の匿名性を高めるためのもの。
ここでは、あるサーバへのリクエストが、「本当は誰のリクエストだったのか?」が主要な「護るべきもの」である。
「匿名性を高める」つまり「プライバシーの確保」が目的。
暗号化通信もその目的のため。
さて、ニュースでは Man-in-the-Middle な攻撃を行う不正なノードが存在することを報じている。またその様な手段が既知であることも報じているし、
パスワードなどを入手できてしまう問題
Deutsche Telekomの下に置かれ、SSLトラフィックを監視してMITM攻撃を仕掛けている
偽のSSL認証が発行された
と書かれている。
にも関わらず冒頭で、
ネットワークトラフィックを匿名化してプライバシーを守るツール「Tor」が
とあっさりと紹介しているのが気になった。
Tor ネットワークはアクセスの匿名性を実現のための技術である。それは間違いない。でも、プライバシーを守るか?
プライバシーの概念は、もっともっと広い。
「パスワード」や「クレジットカード」、「住所」「電話番号」「実名」などはどうだろう?
これって「プライバシー情報」だと思われていると思う。
Torはこれらの情報を守ることを目的としていない。
Torネットワークは安全だと思われがちだが、どんな技術でも悪用される可能性はあるもので、注意が必要だとF-Secureは忠告している。
などと締めているが、上に書いた様な情報を守るという目的なら、信頼できる第3者によって発行された証明書を拠り所にして、普通にhttps (http over SSL/TLS)通信をした方がいいのだ。
Tor はプライバシーのうちの、アクセス元情報を守るための機構だ。それが匿名性を実現するということだ。
でもプライバシーのうちの、センシティブな情報を守る目的はない。
いいかげんこの手のニュースの中で「プライバシー情報」と「プライバシーを脅かすセンシティブな情報」を区別して表現して欲しいなぁ、と思う。
ソフトウェア脆弱性のニュースはもう、技術者だけが読むものじゃない。もっともっと気を遣って書くべきな時代になっていると思うのだけど。
それとも、そういうリテラシーを持つのは利用者の責任?
そういうリテラシーを育むのは誰の責任?
教育の現場での認識の低さは散々書いてきた( summary.html#school )のだけどね……。
*1 「容易に」が付いていることに注意。セキュリティに「絶対に」はありえない。
2007-11-24
■オイレンシュピーゲル 参 読了
短編が3つかと思いきや、主人公を章ごとに変えた長編だい。
オイレンを読んでいて感じるのは、疾走感ではなく、焦燥感なのかな、と思う。
スプライトの伏線に関連するものが色々出てくるので、これを読む前にスプライトのIとIIを絶対に読みなさい、とカミさんに言っておかなければ。
p195
たとえば特殊部隊には、わざとチームに疑念を抱かせパニックを誘発し、それをどう乗り越えるかを試すという意地悪な心理テストがあるらしい。
かよ! (といきなりネタバレ。でもあまりにも有名な作品だしいいよね?)
2007-11-25
■次男の七五三
の写真を撮ってきた。
和服が似合う。似合いすぎだ。
2007-11-26
■Java の interface の元ネタ
という話題。
言語系のアイデアって、実装はともかく概念自体は結構古くまで遡れるものなのだなぁ、とあらためて感じました。
Javaの黎明期に、「interface は C++ でいう多重継承のようなもの」なんて説明をよく見かけましたが、最近はさすがにないのでしょうね。……初心者に向けたテクストを読まなくなったので実状は知りませんが。
■iPodリセットのその次に
を読んで。
iPodのリセットの方法について触れる blog は多いですが、リセットの手順の後に、
上記の手順でうまくいかなかった場合は、iPod を電源アダプタに接続し、その電源アダプタをコンセントに差し込むか、または iPod をお使いのコンピュータに接続します。コンピュータの電源が入っていることと、スリープ設定にしていないことを確かめてください。
iPod のリセット方法
と続いていることを書いていない記事が多いんじゃないか? と思いました(確証なし)。
最近似たような目に遭った――「iPod リセットかからねー」と言った次の日に、「電源つないだら普通になった」というオチがついた――人が身近にいるので、ふと気になりました。
■Firefox vs Flock
この記事をみて、Flock にも興味を持った。以前の印象は「要らないもの多すぎる」だったのだけど、それでもメモリ使い方が違うなら……と思って使ってみた。(日本語の記事はここで読めます)
WinXP。ほぼ同じ Add-on を設定。同じページをタブ表示。
メモリの使用量に関しては、Fireofx2.0.xと比べて分がある。
確かに少ない。
でもCPUが常に使用状態になる。こうやってFlockで書いている間でもCPUの50%ほどをFlockが使っている。
これは何かがおかしい。
ということで評価は保留。あ、Flock固有の機能には興味がない――というか今回比較する対象とは違うので一切見ない。
このエントリは少しずつ追記していくかも。
追記
元記事が Mac の話なのは承知の上。
現況の CPU 占有の現況の add-on は特定。外して様子見。
■多分多くの人が同じことを感じていたはずだ
と思ったのでリンク。
Amazon Kindleの本当のライバルは、ニンテンドーDSかもしれない:CloseBox and OpenPod:ITmedia オルタナティブ・ブログ
■「Feed2JSのユーザー」って……
家に帰って早速サーバー上のファイルを確認。脆弱性がないバージョンだったので作業はなし。
しかし……、
この問題が悪用されると、Feed2JSのユーザーのブラウザ上で、ユーザーの意図しないスクリプトが実行されてしまう可能性がある。
ウェブアプリケーション「Feed2JS」にクロスサイトスクリプティングの脆弱性:ニュース - CNET Japan
「Feed2JSのユーザーのブラウザ」って一体何のことさ? と思う。
2007-11-27
■ハードウェアタイプのキーロガー
ネットカフェなんかにある、起動毎にリフレッシュ機能も役に立たないな(今あるのがどのぐらい役に立ってるの? という疑問もあるけど)。
さらに悪いことに、ハードウェア型のキーロガーを検知する術はなく、この手のキーロガーは、ユーザーがマシンにログオンする際に使用するユーザー名やパスワードを捕捉することもできる。
気づかないまま1年…こっそり仕掛けられるキーロガーの脅威にご注意:セキュリティ - ZDNet Japan
キーロガーに特化したセキュリティソフトが紹介されている。どの様に動作するのか、後で読んでみよう。
■.svn フォルダを避けてくれる
Grepソフトはないかしら……。
Win32,テキストエディタへのジャンプ機能付きで。
■bodyの一番上。謎の白い領域
下記のHTML ですが、Firefox 2.0.0.9 では、top マージンが有効にならず、また、bodyいっぱいになっていません。
http://q.hatena.ne.jp/1196131582
一番上に白い領域ができる。FirefoxもSafariも。
情報を漁っていたら出てきたページ。
Webに関するチュートリアルあれこれ。
下の方に、
Internet Joke
Customer: "I want to download the Internet. Do I need a bigger hard disk?"
というジョークが。
インターネットをダウンロードしたいんだけど、もっと大きなハードディスクが要るのかい?
ってとこか。その答え↓
■スプライトシュピーゲルIII 読了
読んでいる途中で、「冬馬君の物語上の役割って一体……?」とか思ったけど――なにせ前回に引き続いてひどい目にあっているし――それがサゲでした、と。
今回もズタボロぶりはオイレンを遙かに超えているのだけど。
■聖なる花嫁の反乱
カミさんが「久しぶりに女の子が主人公だー」と真っ先に言ったのだけど、作者ご本人も後書きで書かれていた。そうだっけっか。
というか……「女の子が主人公だと最後までちゃんと終わるか心配」とか言っていたり。
まだ1巻なので、面白くなるのはこれからだと思って読んだ。
期待はしている。
2007-11-28
■キッドピクスが帰ってくる
我が家では Macintosh Performa 5210 が立派に稼働している(まだAppleのサイトにページがあるんだなぁ……)。
何のために?
「キッドピクス」があるからだ。
90年代半ばには、Macintosh Performaシリーズに同梱されたこともある。
あの「キッドピクス」をMacで再び - アクト・ツーが取り扱いを開始 | パソコン | マイコミジャーナル
はい。まさにこの Performa が、今もまだ現役でがんばっている。
キッドピクスというソフトは我が家の「宝物」なのだ。
■それってば仮面ライダーXの企画時のタイトルじゃ? > プリキュア5
p46
キャラクターのイメージを決定する名称に神経が使われ、たくさんの候補が考えられた。そして、八つの題名、(略)「ライダー仮面GO5号」(略)が、最終的に残ったらしい。
2007-11-29
■タイトルと内容解説が「ちょっと嫌」センサーに引っかかる
ワクチンの有効性はどうやって調べるのだろう?
「わかりやすく説明」するのではなく「どの様に調査しどの様な結果がでたのか」を教えてほしい。
この解説では買って読もうという気がおきない。
たとえ著者や内容が信頼がおけるとしても。
(BK1からの引用)
インフルエンザ・ワクチンは効きません。儲かるからなくならないのです。「流行予測が当たれば効く」の?、「脳症や重症化を防ぐ」の?などをウイルス学を学んだ著者が、わかりやすく説明します。
■デジタルならでは?
いやいや。タイムラグがある程度大きくていいならデジタルじゃなくてもできるから。双方向性とか並行性のみを取り出して「デジタルならでは」なんてあほですか。
蓬莱学園の冒険!(ネットゲーム90)の存在とかはどうなるのさ。いやまぁ、小説ではないけどね。
今回、4つの分岐を同時並行して連載し、最終的には読者の投票によってそれぞれのストーリーがまったく違う結末を迎えるという、デジタルならではの同時性・双方向性を備えた新しい試みです。
日経プレスリリース パピレス、「電子書店パピレス」で分岐型ホラーノベルを連載開始
2007-11-30
■ルミネス II 体験版が面白すぎる
で体験版がダウンロードできるのだけど、面白すぎる。
体系版ということで、遊べるモードは1つだけ。スコアアタック。
でも充分。
始めると止まらない。何度でも繰り返してしまう。
■Firefox から Wordpress に簡単に投稿する
たとえばワンクリックなどで、今見ているページのURLとタイトルを取得して、wordpressの更新画面に入れ込んでくれる、みたいな…。
http://q.hatena.ne.jp/1196301131
Deepest Sender がよさそうだ。
が検索のトップででてきて分かりやすくまとめられていた。
他にも色々と情報はでてくると思う。
Sleipnir を使っているということなのでトラックバックだけで。