2014-07-01
■鋼鉄都市
アシモフのSF・ミステリ。
鋼鉄の外殻に覆われた《シティ》と、招かれざる隣人とも言うべき異星人たちの都市。
人間と、宇宙人と、人間社会に入り込むロボット。
SF的設定のもとで起こる宇宙人が被害者の殺人事件。
主人公である人間の刑事と、異存在であるロボットとの、バディものでもある。
いや、これは一種の王道だよねぇ。
熱い人間の刑事/探偵と、クールなロボット/異星人/地球の記憶を持つ謎存在。
ヒドゥンだとか、Wだとか、色々と彷彿とさせてくれるけど、これがアーキタイプなのかなぁ、とか思ったり。
ちょっと謎解き部分が、あれっ、という感じで終わってしまうものの、それでもじゅうぶんに面白かった。
2014-07-03
■ハリウッドの恐怖
ロバート・ブロックはいわずとしれた映画「サイコ」の原作者。
短編の名手という印象がある。
さらに井上雅彦さん編でのアンソロジーということで期待大。
で、真ん中ぐらいまで、確かにすごく"うまい"のだけれど、なんかぐっとくるものがないなぁ、などと思ってしまった。
ところがところが、後半巻末からの4作品はどれもすごい!
「心変わり」「弔花」の、わりと安定のオチながら、それを雰囲気たっぷりに書き切っている。
「ムーヴィー・ピープル」はもう圧巻。発想も凄いし、描き方もすごい。手紙のところが読んでいてゾクゾクするぐらい。そのあとのオチはもうそこまで来たら予測できるものだろうけど、それでも最後の1文が、オチの顕れ方が非常にスマート。
あ、あと中ほどの、「プロットが肝心」はまさに井上雅彦さんの好みの作品だったろうなぁ、と。
2014-07-04
2014-07-08
2014-07-11
■PyCharmでgeneratorの型ヒントの書き方
list of yieldするデータの型
か
collections.Iterable[yieldするデータの型]
をアノテーションに書く。
def my_iter(): """ :rtype : collections.Iterable[int] """ yield 1 yield 2 yield 3
via
2014-07-14
■アジャストメント
「電気蟻」あたりはディテールさえ整えれば(さすがにさん孔テープはない)今でも通じるテーマだなぁ。
先に読んでた「変数人間」、「変種第二号」、「トータル・リコール」に比べると好みの話は少なかった。
2014-07-19
2014-07-25
2014-07-29
■一角獣・多角獣
異色作家短編集の雰囲気たっぷり。
ホラーに傾いた雰囲気の作品が多かったかな。
中ほど、「めぐりあい」「ふわふわちゃん」「反対側のセックス」あたりがよかった。
「死ね、名演奏家、死ね」は別訳で読んだばかりなので飛ばした。