2014-05-01
2014-05-14
■ミステリマガジン700 【海外篇】
編むのがすごく大変だったろうなぁ、というアンソロジー。
「マニング氏の金のなる木」「拝啓、編集長様」「子守」「ソフト・スポット」「フルーツ・セラー」あたりが好み。
でもどれも素晴らしかったので、これらえお挙げたのは出来不出来じゃなくて本当に好みの話。
編集ノートで、「憎悪の殺人」に対して"文章でしか表現できない世界"、と評されているのになるほど確かにと思った。
2014-05-16
■物語のルミナリエ
一気に読んだわけではなく、ちょっとずつ進めていた一冊。
後半に涙が溢れそうになる作品が。
今のところ最後の異形コレクションで、これで未読で残ったのは「京都宵」と「江戸迷宮」の二冊に。
行ったことがない土地と、思い入れがない土地と。読むのが大変なのが残ったかなぁ。
2014-05-17
■恐怖の作法
"さほう"と読んでもいいし、"さくほう"と読んでもよかったらしい。
ずっと"さほう"と読んでた。
第一部は前著とほぼ同内容。
第二部は映画から離れて「恐怖とは何か」「恐いとは何か」という話。2ちゃんねるのオカ板や洒落怖板のまとめのまとめみたいな感じで俯瞰するにはいいけど内容的には掘り下げが足りないかなぁ、と思いながら前半を読んでいた。けれど後半や第三部に至って得心した。
映画スケルトン・キーの仕掛けとか、観ているときには「そういうもの」と感じてしまっていたけど、こうやってあらためて論じられると面白い。
こういうことを考えるのは、やっぱり小中さんが"作る"側だからなのか。
"作る"側のお話は本当に面白くて好きだ。