過去の日記

2008-09-10

ホラー映画クロニクル [book]

内容が濃い。読み応えがありそう(さすがに半日で全部読める様な分量ではない!)。
面白いと思ったのは、ホラー映画を国別に並べている構成。

ホラー映画クロニクル (扶桑社ムック)

  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売: 2008-09-06
  • ASIN: 4594605583
  • メディア: 大型本
  • amazon.co.jp詳細へ

まず、ハリウッド・ホラー映画史については、サイレント期に始まって(!)トーキー初期〜50年代が来て、あとは60,70,80,90年代と来て21世紀。

次にヨーロッパ・ホラー映画史となって、ここが国別になっている。次のアジア・ホラー映画史も同様。


なぜこんな構成なのだろう?
時代に変わらずホラー映画を輩出し続けているのはハリウッド(というかアメリカ)のみで、他の国については"時代が偏る"からだと思った。

例えば。
ドイツといえば、最初期のホラー映画の「ノスフェラトゥ」と「カリガリ博士」がパッと出てくるけどあとはなぁ、という印象。
果たして紙面を見ると、やっぱりページが割かれるのは上の2作であった。

けれどこの本のすごいところは、それだけで終わっていないところ。
それ以降についても、時代に沿ってドイツのホラー映画についてちゃんと解説している。
他の本*1では名前さえお目にかかれない様な作品についても、しっかりと言及されているのがすごい。何点かのスチール付きで。

もちろん、サイレント期の記述で章の半分が使われるのは仕方がないだろう。
「ホラー映画」というジャンル全体から見たときに、ドイツのホラー映画が果たした役割を考えれば確かにそうなるのだから。
でもそこで終わらないで網羅的に作品を挙げているところがこの本の価値ではないか。


基本的に、

  • ホラー映画史的概論と考察。「その国のホラー映画事情」と「ホラー映画全体から見たときにその国の映画が果たした役割」の両面から論じられている
  • 著名な監督・脚本家(あるいは著名作の監督)
  • 著名なキャラクター
  • 著名な俳優
  • 傑作セレクションと称した、各作品ごとの解説と解題

という様な構成か。


編集的に見て読みづらいと感じるところもあるのだけど、これは文章量とトレードオフになる問題でもあり、目を瞑りたいところ。
「国ごとに紹介する」というのはちょっとびっくりしたのだけど、全体に目を通してみると、ホラー映画全体の流れを把握するにはこの構成が非常にうまくできていることに気づかされる。
スチールなどもふんだんに挿入されているし、クロニクルの名に相応しい内容と編集方針だと思う。


個人的な感想。
イギリスのホラーに「夢の中の恐怖」が『傑作として名高い』と書いてあった。ちょっと驚きと納得。
「失踪 オリジナル版」が無いのが意外。

消失 ― ザ・バニシング オリジナル版 [DVD]

  • 監督: ジョルジュ・シュルイツァー
  • 出演: ベルナール=ピエール・ドナドュー
  • 出版社/メーカー: アイ・ヴィ・シー
  • ASIN: B00005G12F
  • 発売: 2000-01-25
  • amazon.co.jp詳細へ

観たときの感想は、

http://blog.quintia.net/20060810.html#p04

で書いた。
これが無いのは残念だけど、ハリウッドでリメイクした方が酷評されているからか、サスペンスと見なされているからか。


追記
クロニクル(年代記)の名前の通り「ホラー映画史を全体的に俯瞰する」というのが方針だということか、特定の作品、シリーズ、監督に多くのページを割くということを全然していない(多くて1ページだ)。
冒頭に「内容が濃い」と書いたことで勘違いされるかもしれないので、一応書いておく。


追記
よく見ると「シックスス・センス」がオミットされてるな。ホラー映画じゃないってことか。まぁ、納得できるけど。

フッタにDVD GALLERYというのがあって、これがDVDになってるのか? 観たい! と思うものが多くあるという罠。

特殊メイクや特殊効果の歴史や名士たちのコラムもあって、こういう記事は久々に読んだ気がする。


ぐだぐだと
「呪われたジェシカ」見たいなぁ。DVDにならないかなぁ。
関連

http://blog.quintia.net/20060412.html#p05


「ファンタズム」の扱いが小さいな。

「バタリアン」と「DAY OF THE DEAD」って同年だったんだ!

「ファイナル・ディスティネーション」のDVD、廉価版があるのか。( asin:B0009Y29EM ) これ近くのレンタルショップにないんだよなぁ。ビデオはあったのに、見損ねてしまった。

「血ぬられた墓標」も一度ぐらい見てみたいが……。

*1 ホラー映画のカタログ的書籍を意識している。専門雑誌などではなく。


2008-09-09

インプット/アウトプット [徒然]

2週間ほど、本を読みまくった。インプット。
本当なら、あるていど時間をかけて対応するアウトプットをするべきなのだけど、そこはさぼった。

それでよかったのかな、と、

効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法

  • 作者: 勝間 和代
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売: 2007-12-14
  • ASIN: 4478002037
  • メディア: 単行本
  • amazon.co.jp詳細へ

などをパラパラと眺めていて思う。


2008-09-08

闇の公子なんか [etc]

現代のアラビア夜話。 - Something Orange

あぁ、やっぱりこの人とは趣味が重なってるんだ、と改めて思った。


コメントから。

とりあえず素直に嬉しくはあるのですが……逆に、これが長いこと入手難だったこと自体、若い読者に対する罪のように思います。

現代のアラビア夜話。 - Something Orange

そんなに入手困難だったのか……。


闇の公子 (ハヤカワ文庫FT)

  • 作者: タニス・リー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売: 2008-09-05
  • ASIN: 4150204764
  • メディア: 文庫
  • amazon.co.jp詳細へ

の話です。

現実ではありえないリアル [hatena]

直感的には分かるけど、まじめに考えれば考えるほど、「現実ではありえないリアル」を捉えられなくなっていく不思議。

現実ではありえないが、リアルな世界観の小説を紹介してください
http://q.hatena.ne.jp/1220783384

確かに、「漂流教室」はその範疇なのだろう、と直観的に感じるなぁ。

目薬αで殺菌します 読了 [novel]

まぁ、なんだ。
海月君は西之園嬢へのパイプだった、とか?

ところで、「ηなのに夢のよう」の裏表紙惹句に「Gシリーズの転換点《ターニングポイント》」と書いてあったのだけど、どう考えても今巻の方がその名に相応しいと感じた。

目薬αで殺菌します (講談社ノベルス)

  • 作者: 森 博嗣
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売: 2008-09-05
  • ASIN: 4061826123
  • メディア: 新書
  • amazon.co.jp詳細へ


以降ちょっとネタバレぎみ。
社会的に存在しない人物がそこに存在した、と考える方が自然なんじゃないか?
森先生の話にはそんな人はいくらでも出てくるんだし。
つまり私は、エピローグに書かれていることを、信じていない。


2008-09-07

カクレカラクリ 読了 [novel]

ミステリィでは解かれるために謎が存在する。
しかし、この小説では120年という時を超えて解かれる必要があった
ゆえに、謎が解かれない可能性がある以上、フェイルセイフを必要とした。

カクレカラクリ (講談社ノベルス)

  • 作者: 森 博嗣
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売: 2008-07-08
  • ASIN: 406182595X
  • メディア: 新書
  • amazon.co.jp詳細へ

秘密を秘密のままにしたい者が、解を隠す。謎は謎のままでいい──。
だから謎は解かれる必要がなかった。
そういう話。


2008-09-05

闇の公子 新装版 [気になる本]

自重しろ。自重しろ〜。(なぜって実家にあるから)

闇の公子 (ハヤカワ文庫FT)

  • 作者: タニス・リー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売: 2008-09-05
  • ASIN: 4150204764
  • メディア: 文庫
  • amazon.co.jp詳細へ

タカイ×タカイ [novel]

ミステリ?

タカイ×タカイ (講談社ノベルス)

  • 作者: 森 博嗣
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売: 2008-01-11
  • ASIN: 406182578X
  • メディア: 新書
  • amazon.co.jp詳細へ

意味がありそうなことに意味はない。

ストーカー 買ってきた [novel][movie]

本屋をブラブラしてたら、タルコフスキー監督*1の「ストーカー」の原作本があってびっくり。
初めて見たなぁと思って奥付を見る。
1983年2月 初版。2008年7月 9刷。
古いSFも再刷りがかかるようになってなんか嬉しいなぁ……。とか思ってつい買ってしまった。

ストーカー (ハヤカワ文庫 SF 504)

  • 作者: アルカジイ ストルガツキー,ボリス ストルガツキー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売: 2014-09-05
  • ASIN: 4150105049
  • メディア: 文庫
  • amazon.co.jp詳細へ


密かにDVDを持っていて、でも未見。

ストーカー [DVD]

  • 監督: アンドレイ・タルコフスキー
  • 出演: アレクサンドル・カイダノフスキー,アリーサ・フレインドリフ,ニコライ・グリニコ,アナトリー・ソロニーツィン
  • 出版社/メーカー: アイ・ヴィ・シー
  • ASIN: B00005G0YW
  • 発売: 1998-07-25
  • amazon.co.jp詳細へ


あとから、もう一回発売されてるのだけど……、

ストーカー [DVD]

  • 監督: アンドレイ・タルコフスキー
  • 出演: アレクサンドル・カイダノフスキー,アナトーリー・ソロニーツィン,ニコライ・グリニコ,アリーサ・フレインドリフ,ナターシャ・アブラモヴァ
  • 出版社/メーカー: アイ・ヴィ・シー
  • ASIN: B00006RTTS
  • 発売: 2002-12-16
  • amazon.co.jp詳細へ

なんかレビューの内容を見ると散々だな。

*1 有名なのは「惑星ソラリス」。