2006-01-03 同一IDでの質問です
■同一IDでの質問です
レーザープリンターについての質問です。子供がパソコンマニアなのでプレゼントする予定なのですが、「レーザープリンターを使って紙幣を印刷できるの?」とか聞くので本当にしないか心配しています。ちゃんと印刷制御機能などはついているでしょうか?また、スキャナは、どうでしょうか?
http://www.hatena.ne.jp/1136157685
ちょっとほほえましいなぁ。
紙幣偽造事件についての質問です。一時世間を騒がせた、紙幣偽造は下記のどれを使用したケースが多かったですか?レーザープリンター、インクジェットプリンター又は、家庭用カラーコピー機どちらを使用したものでしたか?情報や関連記事があれば知りたいです。よろしくお願いします。
http://www.hatena.ne.jp/1136167910
そんなに心配なのかなぁ。
家庭用レーザープリンターの本体とカートリッジの金額について質問です。①海外(タイ)在住ですが、
http://www.hatena.ne.jp/1136153147
ふーん、タイ在住なんだ。
プリンターについての質問です。カラーの印刷物を印刷する時、全ての場合において、インクジェットよりも、レーザーのほうが本物に近く再現できるのでしょうか?また、インクジェットのほうが本物に近く再現できる場合があるとすれば、どんな現物(紙)をコピーする時でしょうか?よろしくお願いします。
http://www.hatena.ne.jp/1136157951
あれ……?
タイの1000バーツと500バーツ紙幣は、それぞれどんな素材で作られていますか?WEBサイトの紹介ではなく、本文で説明していただける方のみ、連絡まってます。よろしくお願いします。
http://www.hatena.ne.jp/1136155223
えー……?
なんだかなぁ。
2006-01-04 ご挨拶
■ご挨拶
はい。家に帰ってきました。
今年初のエントリをはてなブックマークの注目のエントリーに押し上げていただきありがとうございます。
不慣れな環境で書いた甲斐があったというもの。
とはいえ、質問が無くなってもいないしIDもまだ有効な様子。
はてなブックマークの注目のエントリーにはいったぐらいでははてなのスタッフは見てくれないのでしょうか?
それとも、「個々の質問が規約に違反してはいない」が「つなげてみると犯罪性が疑われる」ケースでは「規約違反にはあたらない」のでしょうか?
元々の質問群も上記のような目的のネタ質問では? という疑いも残ります(犯罪の準備にしてはあまりにも不用心なので)。
ま、別に新年だからといって特別なこともない、そんなスタートでありました、と。
(で、どのへんがご挨拶なんだ?)
(ただのトラップなんだろ? 浅薄だよなぁ)
2006-01-05 GUIなパーサジェネレータ
■文章さん
年明けでネジが緩くなった頭に心地よい刺激。
私の頭の中では擬人化されるほど明ではない(あるいは、巧みに寄生されているのかも?)文章さん。
なぜ文章さんを擬人化して切り分ける必要があったのか? について語ろうとしている時には文章さんはどの様な表情をしているのだろう。
文章さんの癖のひとつに、三つ挙げよ、というものがある。二つでは説得力が不足だという。四つではだれるのだそうだ。
指輪世界の第二日記 - 擬人化と利害
オチをつけるにはやはり四つ目が最適なのだろうか、と思った。
2006-01-06 Google Reader
■Google Reader雑感
今まで見てきたRSS Aggregatorにはなかった不思議な感じ。
AggregatorではなくてReaderというのがしっくりくるような、そう、じっくりと"読む"ことを前提にしたインタフェースだと思った。
だから、"読みたい"feedだけ登録しておくしておくのが吉か。
記事一覧でホイールを回すとスクロールするのが、今まで見たことが無い不思議な操作感。
ソース読みたいかも。それとも、スクロールバーが巧みに隠されているのだろうか……?
■AWS
http://forums.prospero.com/n/mb/listsf.asp?webtag=am-assocdevxml&ctx=4096
アマゾンウェブサービスの開発向けサイトで、プログラミングについて掲示板機能のようにいろいろ質問できたりするところはありませんか?
http://www.hatena.ne.jp/1136507458
「掲示板機能のように」の部分が意味不明(文章の繋がりとして)なのだけど……。
■Google Reader, OPML Validator
はてなRSSから出される階層の付いたOPMLをインポートできなかった。ちょっと修正してインポート。
ところで、はてなRSSからエクスポートしたOMPLのファイルは、
を通らないのでdtdなど探してみた。
2006-01-07 Carnival of souls
■サマー/タイム/トラベラー
物語の形態分類で下記のような面白いサイトがありますが、これを『時間』をテーマに絞って書いたようなものはありませんか?
タイムマシン物語の類型などでもいいです。
http://www.hatena.ne.jp/1136515655
小説。
「タイムトラベルものの小説」という以上に「タイムトラベルもののコンテンツについて語った小説」という感じが強い。
1巻に「過去改変化/不可」という軸と「俯瞰欲/悔恨欲」という軸で40数編の小説,映画,コミックを分類している。
主な登場人物全員が本の虫なので、作中で様々な討論があったりするし。
■恐怖の足跡, Carnival of souls
今、すごく興奮してしまった。こっちにも書いてしまえー。
あの!(←ここは是非とも傍点をつけたいところなのだけど……!)
『Carnival of souls』が!
日本国内向けDVDで!
リリースされている!
ずいぶん前から映画の存在自体は知ってはいたけど、まさかまさか、この映画を自分のこの目で観られる日がこようとは!
速攻でカートに放り込んで、注文したよー!
■バーテンダー 4
今までになくバー以外の(つまりは"外"の)シーンが多いように感じた。が、あくまでも、重要なシーンはバーの中を舞台に描かれているなぁ、とも思った。
やはりそこはストーリィを創る上で譲れない一線——矜恃みたいなものなのだろうか。
_
2006-01-08 人力検索はてな
■人力検索はてな
やっぱりね、ずっともやもやしているところがあって気持ちが悪いので書き記しておこうと思うのですよ。
http://www.hatena.ne.jp/iwashi?mode=treedetail&thread=0000017456
から続く(とはいってもこのいわしが始まりというわけではないのだけど)件。
どこから語ろうか。
はてなを見て回答とかするようになって1年ちょっとだ。
いつごろかは忘れた。
自分が回答してきた質問の履歴を眺めていて気が付いたことがあった。
ある特定の人のトラックバックが多い。
id:dasm氏だ。
的を射ていない回答、何を質問したいのかを自覚できていない質問、的確な回答が出たにも関わらず続行される質問。まぁ、そんなところへのツッコミだ。
だけど突出して、特定の回答者への攻撃(そう、明らかに攻撃だった)が多い。
攻撃の対象は、aki73ix氏。
私が見ているのはdasm氏のダイアリーとaki73ix氏の回答だ。
まず、dasm氏のダイアリー。
aki73ix氏に対するものの中には"これはいいがかりに近いな"と思うものも、少なくない(だからこそ"攻撃"という印象を持ったのだけど)。
aki73ix氏以外であれば同感できるものは多い。
aki73ix氏の回答。
私が目にするものはコンピュータのカテゴリのものが多いわけだけど*1「限りなく黒に近いグレー」と思うものがある。
自分が開発しているソフトに機能追加して回答する、というのがそれだ。黒、といったのは規約違反ということね。冷静に考えてみて規約違反とは言えないと考えるが、「それはありか?」と感じてしまうのも事実。
今回のいわしの発端となった質問を見てみると「はてなのシステム上、回答は2回までしかできないので、さらに修正が必要であれば、こちらのダイアリの方に修正して書き込みます」とあって、それはさすがに規約違反だと思った。
さて、今回のいわしの件。
dasm氏の1番目の投稿。これはアンフェアだと思った。表題と、内容が乖離している。内容が真実だとしても、蓋然性しかないのに表題は非常に断定的だ。この構造、ミスリーディングに近い。
あともう一つ。id:xxx_es_xxx氏の最初の発言。ここにどうしても言及したい一文がある。
それ以外の発言はもうどうでもいい。私の発言も含めて、流れも、言葉も、情報も混乱しているし結局はどこまでが真実かは判らないところでやりとりをしているわけで、全部眺めていても時間の無駄。
で、xxx_es_xxx氏の最初の発言。
そして、「はてな」ユーザーのdasmさんは、「はてな」を馬鹿にするような発言までしています。
この部分が、全く理解できない。何がいいたいのだろうか?
「はてな」ユーザーは「はてな」を馬鹿にするような発言をしてはいけないとでも?
ある社会,組織,コミュニティの中で、それに参加し利益を享受しているという理由から、批判が許されないとでも? それは、典型的なディストピアでは?
そう、この一文が無ければ、今、こうしてこんなことを書いてはいないんだよなぁ。
他の人たちの意見は、全面的に賛同するということはないにせよ、一定の理解もできるのだけどねぇ。で、dasm氏の応援をする気もなければ*2、aki73ix氏の擁護をするつもりもない。
だけど、xxx_es_xxx氏のこの一文だけは、どうにももやもやが残るところがあって、やっぱり何かを言わずにはいられない。そうするとdasm氏やaki73ix氏についてもある程度書かなきゃいけないわけで、こんなんなってしまった。
話変わって、
第5条(ユーザーの責任)
3.ユーザーが他人の名誉を毀損した場合、プライバシー権を侵害した場合、著作権法に違反する行為を行った場合その他他人の権利を侵害した場合、当該ユーザーは自身の責任と費用において解決しなければならず、当社は一切の責任を負いません。
この内容は、「した側」だけど、された側は?
ε∫ - 規約とは??なに
は、
にしたがって、名誉毀損の告訴の手続きをする意志をはてなに伝え、はてなとのやりとりの上で発信者情報開示→警察への告訴って流れではないでしょうか?
■人力検索はてな
はてなを見てきて1年経って思うことは、質問の質,回答の質が変化しているなぁということ。あぁ、質というのは善し悪しという意味も含んでいるけど、性質というニュアンスも込みで使っている。
金銭とポイントが等価である点(完全に等価というわけではないにせよ)。ポイントを使って質問をし、回答をするとポイントがもらえるという仕組み。
そのシステムが良くない方向に進んでいるのではないか? という感じがしてきた。
だけど、これはまだうまく言葉にはならない、ただの雑文。
2006-01-09 リベリオン
■ディストピア
昨日、
ある社会,組織,コミュニティの中で、それに参加し利益を享受しているという理由から、批判が許されないとでも? それは、典型的なディストピアでは?
なんて書いたけど、「リベリオン」は典型的ディストピアを描いた作品でもある。
……考えてみたけど、ディストピアをテーマにした映画ってほとんど見ていないな。
ディストピアをテーマにしたTRPGといえば「PARANOIA」だろう。
舞台設定もparanoiacなディストピアだし、それだけにとどまらずプレイスタイルも普通のTRPGとは違う、paraniacなプレイが要求される。
紹介文とかを見ている分にはものすごい強烈な印象を残してくれる。
■リベリオン
先週売りのサンデーの巻末。
作家への質問。「昨年観た映画の中で一番面白かった作品は何ですか?」
焼きたて!! ジャぱん の橋口たかし先生の答えは……、
だった。
思わず喝采してしまった。確かに以前もとりあげて誉めていたけど、まさか「昨年観た映画の中で一番」に挙げるとは。
なんとなくもう一度見たくなって借りてきた。
アクションは格好いいのだ。しかも独創的。前にどっかで見たような画だなぁ、ということがない。
チャンバーに弾丸が入っている状態で組み手をするなんて、そんな馬鹿な——これは褒め言葉——アクション、誰が考えたんだろう。
ストーリーは、前回見た時には華氏451のパクリじゃん、ぐらいにしか思わなかったのだけど、今回見ると……意外なことに1回目よりも面白く感じた。
ストーリーの行く末を知った状態で見ているから、細かい演技,表情に意味を見いだすことができる。
1回目に見た時よりも評価が高まった。
これは「面白い映画」の必要条件だ(十分条件ではないが)。
2006-01-10 CMS,秘神
■コンテンツ,メタコンテンツ,メディア
「メタ」って何だろう? と考えるとすぐに頭に浮かぶのは、押井守監督の映画「トーキングヘッド」の台詞。
語られた映画とは実は常に映画の記憶のことでしかない
指し示すことはおろか引用すら出来ず
語ろうとする時には呈示することも不可能で
しかも他者との共時的体験すらない個的な経験
それが映画を観るという行為の実相だ
人は自分が観たものを言葉で表すことは出来ない
観るということと観たことを言葉で表すということの間には
結局は何の関係もないんだから
映画を観ること
観たこと
観た映画について語ること
そして映画を観ることについて語ること
これらの行為の間にはいかなる共通項も存在しないし
複数の人間の間に於いてはもちろん
同一の個人にとっても一本の映画が同じ体験として我々の前に立ち現われることは
テキストとしてのフィルムが単一の存在であるという幻想を前提としてしか……ありえない
■気合い入ってるなぁ AA
上部に参考がでていた。
今回の件はどう見ても、楽天のポイントシステムのミスだが、虚偽のアカウント登録は規約で禁止されている。
#探偵ファイル/スパイ日記
虚偽のアカウント登録は規約で禁止されている、ってとこがミソだな。
■より良いCMSを作る
ふむ。ほぼ1年前に書かれた文章か。
自分が考えていたことが、すでに文章という形で世に存在する、というのは嬉しいことでもあり、ちょっとくやしいことでもあるのだなぁ、と思った。
ものすごく共感した(というのはつまり、いずれは自分の言葉で書きたかったことでもあるわけだ……)のは2つ。
システムを使い始めて最初の数分のうちにうまくいっているという感覚を得たいのだ。
そう。最初の数分が、そのCMSの印象(論理的な評価ではなくて、感覚的な評価)を決める*1。
その点ではXOOPSはひどかった。Drupalは「ページとストーリーってどう使い分けるの?」だった。Joomlaは「ずいぶんとリッチコンテンツな編集画面だな」だった。
そして使わなくなってしまえば、その印象だけが残ってしまう。
一般公開するウェブサイトのユーザに、その CMS にログインする手段を決して、決して見せるべきではない。
XOOPSやDrupalで気になったことだ。その通りだと思う。
はどうしたか?
- ユーザログインや作成のためのブロックを消した。
- ところが、それだと編集のためのユーザでログインした状態でも、編集のためのメニューが消えてしまう(なにそれ? と思った)。
- そのブロックはユーザごとに表示/非表示を決める設定にして、管理者とコンテンツ編集者のみで表示するようにした。
- それだけではURLハックで簡単にユーザ作成ができてしまうので、作成したユーザにデフォルトで与えられる権限を弱めた。つまりゲストと同じ権限にしてしまった。
- コンテンツ編集者という権限を作って、自分のログインIDをそこに引き上げた。
てなわけだ。
あとは「コラム」は「カラム」にした方がいいよな、と思ったが些細な話。
■秘神
日本の作家によるCthulhu mythosのアンソロジー。
井上雅彦の「碧の血(あおのしるし)」が圧倒的だった。
残虐な描写,奇怪な描写が強く出ているにもかかわらず、圧倒的なまでに綺麗な雰囲気を残す。作者が得意とするロマンティシズムという素地があるからか(素地と言っているのは、他の緒作品を読んでいるという事実のこと)。
そんな奇麗なヴィジュアル性が、Cthulhuものらしからぬ印象を与える点がある意味ではマイナスではある。
だけど、それは読み終えて冷静になってから考えたことであって、読んでいる間はかなりのめり込んだ。
久々に、井上雅彦の——いや、言葉の力に圧倒された。
刷数が少ないだろうし、増刷の期待もかけられないし、入手しにくいというのは実に残念である。
そうそう。
これは、
中の、印象の強さという点ではトップレベルに位置する、田中啓文の「新鮮なニグ・ジュギベ・グァのソテー。キウイソース掛け」からの拝借か。
■親指シフト〜
と叫んでみる。
It will be an open-source keyboard, SDK will be available.
オープンソース……使い方、ちょっと間違ってないか?
It will most likely use the OLED technology (e-paper is sooo slow).
わはははは。
There’s no snow in Moscow in summer.
Frequently Answered……なんだろうな。
まぁ……、API公開されたら、だろうな。
*1 別にCMSに限らないって?
2006-01-11 ACアダプタの差し込み口の調子が悪いのさ〜
■さすがAppleは目のつけどころが違う
電源供給はMagSafeと呼ばれるコネクタで行われる。これは磁石で電源アダプタをボディに吸着させるもので、万が一電源コードを足などに引っかけてしまった場合、ボディから外れて事故を防ぐことができる。
Macworld:AppleブースでMacBook Proを展示 - nikkeibp.jp - IT
ACアダプタの本体側差し込み口って、耐用回数意外と低いんではと思ってた(というか、ウチのマシンはその部分だけ不調だし)。
これはスタンダードになって欲しい。
……引用文だけだと私が何をいいたいのかいまいち判らないかも。動画を見ての判断なのでそちらへのリンクも。
2006-01-12 雑記 今日はPerlと格闘中
■CURE
再見。
これ、記憶だと確か正月に公開してたんだよなぁ。すごいぞ配給会社。(とか言って事実と違っていたら悲しい。公開っていうのは仙台での話ね。)
前に観た時は"気味悪い"印象が強くすぎてうまく内容を呑み込めてなかったんだな、と改めて判った。
あるいは、MADLAXを観たあとだからうまいことピースをはめ込むことができるのだろうか。
中盤、役所広司がファミレスで料理の大部分を残したまま皿をさげてもらうシーンがある。
で、ラストに、きっちりと食べ終わった後にそのうえコーヒーを持ってきてもらうシーンがある。
最初に観た時には、その部分に言葉にできないが、どこがどうとは言えないがとにかく怖い、と感じた。
そこの印象は今回も変わらず。
そして——果たして——戦慄のラストカットがやってきた。
……んー。このラストカット、すっかり忘れていた。その前の、料理を全部食べきった役所広司のカットがそんなに印象強かったのだろうか。
しかしまぁ、よくぞこの映画に「CURE」という題名を付けたもんだ。
■適切な回答をするより、適切な質問をする方が難しい
し、内容に気を使う。
まぁ、当たり前。
自分が判っていることを書くよりことも、自分が判っていないことを何が判らないか相手に判る様に書くことの方が、ずっと難しい。
森博嗣先生は、大学の授業の中でテストなど一切しないとのこと。
じゃあ、どうやって成績をつけるかというと、それは、
という本になっている。
学生全員に毎回質問をさせているのだそうだ。
そして次の授業までに、それらを集めてワープロで打ち直し、ここに回答をつけて配る。
引用しよう。
たとえば、就職の面接で、「何か質問はありませんか?」と面接員に尋ねられたとき、的確な質問ができるかどうか、そこで評価される。(略) 会話の中で、議論の中で、何が不足しているのかを常に意識し、それを的確に把握して質問をする能力が重要であり、つまり問題を考える行為に集約される。
したがって、本当に人の能力を観たいときには、何を答えるかではなく、何を問うか、を観るべきであって、現にそうした評価がなされている場合が多い。
私も、「何が問題なのかまだ自分で把握していない」状況で人力検索はてな上で質問をして、結局あとで自分で調べていったら「何て馬鹿な質問をしてしまったんだろう」と思ったこともある。私はその時、それを「恥ずかしいこと」だと感じた(Myはてなの中の自分の質問履歴から消したいと思う人は多かろう)。
2006-01-13 Delphi Fast Code Project, のだめ とか
■今日知ったもの
Fast Code Project はDelphi のランタイム・ライブラリ関数の高速化を競い合うボーランド公認のプロジェクトです。Borland 製関数と置き換えれば、かなりの高速化が期待できます。
So-net blog:某所:Fast Code Project 詰め合わせセット
ボーランド公認ってところが面白い。
usesの先頭に書けばいいだけ、っていうのもIDEへの影響というリスクが無いし。
当初からVCL(Visual Component Library)のソースを公開していたのが、上手く機能しているのだな。
まだダウンロードもしていないけどとりあえずメモ。
■のだめ ロトの紋章 死がふたりを分かつまで
4刷だった。
アステアの秘密は、本編でもなんとなくそうじゃないかなぁ、と思っていたけど……。
本当にそうだったとは。
このあらすじでこのタイトルに惹かれた。
中身を知らないで買ったのだけど、可もなく不可もなく。
んー。予知能力者(プレコグ)って物語で本気で扱おうとすると、とてもやっかい(矛盾を抱え込みやすい)なんだけど上手く話を進められるか? という期待はある。
千昭よりものだめの方が常識人に見える巻だった。
p115を見た瞬間、佐藤明機のBIBLIOTHEQUE LIVEが読みたくなった。
……俺様価格だよ。
せどらーのみなさーん。是非発掘して市場に流してやってください。
2006-01-16 雑記
■色々やることがあって
疲れた……。
メインマシンを修理に出すので、バックアップやら、その間に使うマシンへ環境の(最低限の)移し替えやら。で電話して修理手配したりとか。
マーケットプレイスで売った商品の不達で電話したりとか。
自転車で出かけたりしたので足にもきてるし、なんだか疲れたけど生産的な活動は全然していないような……。
■ファシズム
厳密な定義ではないにせよ、ファシズムに顕われる特徴を、端的にかつある程度具体的に表現している、と思った。
これはセンテンスとして記憶しておきたいなぁ。
反論しないことによって議論を封殺する、それを私はファシズムだと言っているのだ。
猫を償うに猫をもってせよ - 折井朋弘に答える
2006-01-17 恐怖の足跡 あるいは CARNIVAL OF SOULS, 自航惑星ガデュリン
■メインマシンじゃないから
ATOKの使い心地がいまいち……。
ATOK Syncは登録単語などはSyncしてくれるけど、さすがに全ての学習までは面倒みてくれないからなぁ。
■CARNIVAL OF SOULS 観た
やっぱり、一番は「やっと観ることができた」という感慨か。
にも書いたとおり、観ることができるとは思ってなかった。まさかまさかDVDで発売されているとは。
で、ちょっと期待が大きすぎたか、という感じではある。
新しい生活を始めようとする主人公にヒタヒタと迫ってくる恐怖、という感覚が上手に描き出せているとはいいがたい。
中盤まで、主人公の神経症なのか? という疑いをにおわせて進むのがどうもテンポが良くない感じ。これが"ホラー"だということを最初から知っている、というのが鑑賞の邪魔をしているのか。
最後に展開される、幽鬼たちの怪異な舞踏会のシーン以降はいい雰囲気が出ている、と思った。"Night of the Living Dead"の7年前の作品であることを考えると、これはやっぱりなかなかの出来。不朽の名作という冠は相応しくないが、珠玉の逸品とは言えると思う。
んー。
あたりを読んでみると、菊地秀行さんも「リズムもテンポも悪いのは致命的だ。」と書いていらっしゃる。「にもかかわらず、公開当時これを眼にしていたら、必ずや『血ぬられた墓標』と並ぶ"私だけのベスト"として、飽かずに語りつづけていただろう。」とも評していることはちゃんと書いておこう。
途中、主人公が教会のパイプオルガンを弾くシーンで、荘厳な音楽がいつのまにか歪んでいって怖いメロディになるところは、おぉ、と思った。
ともかく、観ることができて、よかった……。
■自航惑星ガデュリン
昼サイさんのblogを見ていて、どうしても読み返したくなってBOからサクッと3冊315円で抜いてきた。
多分、通して読むのはこれが4度目か5度目ぐらいだろう。
面白い。
スニーカー文庫の登場から始まった国産ジュブナイル・ファンタジー,ジュブナイル・SF*1の初期の頃の熱さが胸に染みる。年はとってしまったけど、これらを読んで面白い! と思える感性はまだ、ここに、ある。
自航惑星ガデュリンはクロスメディアの草分けだ。
小説、アニメ、ゲーム、ドラマCD。それらを1つに繋ぐ弦が、小説3巻の「ガデュリン計画」。
残念ながらゲーム「ディガンの魔石」は未プレイなので、その部分のタオ・ホーの述懐が判らないのだけど、アニメとドラマCDからの繋がりを見ることができて、それらもまた懐かしい*2。
2006-01-18 クロージャ, サニタイズ言うなキャンペーン, モノポリー
■はてな
はてなのドメインはいうまでもなく hatena.ne.jp なわけだけど、ホスト名の部分にありもしないものを書くと、人力検索はてなを指し示すんだなぁ。
例えば、
http://trivial.hatena.ne.jp/1125996568
http://jitsuha-kokoha-nandemo-ii.hatena.ne.jp/1125996568
てな感じで。
■修羅の刻 15
雷電……。横綱ではなかったのね。
今巻は非常に良かった。
冒頭で、人を殺してしまったという業を背負ってしまうのが、最後の方でぐっと効いてくるあたりに目を見張ってしまった。
この物語が熟するまでには時間がかかったろうな、と勝手に思ったが巻末後書きを読んで果たしてその通りだったのは嬉しかった。
■クロージャ
クロージャがキーワード登録されたとのこと。
via
さておき、id:lethevertさんはDelphiで面白いことをやっていて、
クロージャが無いDelphi言語(旧称Object Pascal)で、_(アンダーバー1文字)が識別子として使えることやインラインアセンブラを使って、クロージャを実現しようという話。
楽しい。
Delphi for Win32だけ相手にしているのであれば、使い所があるかもしれない(し、無いかもしれない……)。
Rubyでの、
ぐらいしか頭にないので、あまりよく判らないというのが本音。
■追記・迷走
あぁ、昨日の時点で結城さんにもっと簡潔に言われているのだな。
「サニタイズ言うなキャンペーン」をしてもそれを受けて、「サニタイズといのうは私の理解では〜」とか「ここで高木さんが仰っているサニタイズというのは〜」なんていった反応がででくるわけで。
その時点で「サニタイズ」言ってる(ある意味*1言わざるをえない)という現実があって、つまり、「サニタイズ言うなキャンペーン」は活動当初には失敗する宿命を背負わされていると。
「サニタイズ言うなキャンペーン」ではなくて「サニタイズという言葉はもう忘れろキャンペーン」なのだな。
正しくサニタイズという言葉を捉えている人に「言うな」は高圧的な印象を与えてしまうわけで、"それは正しい理解だがそれをサニタイズと称してもすでに相手に正しく届かない状態になっているのたから"その言葉は忘れろ、という書き方だと若干ソフトな印象を与えるのではないか。
で、サニタイズが何なのか見失っている、あるいは俺定義の人には有無を言わさず、その言葉はもう忘れろ、でいいわけだ。
んー……?
もし、これを放送したら、誰もがその「禁断のギャグ」を見たいと思うだろう。そして、その欲望は議論を巻き起こす。それが禁止されていることは正しいことなのか?必要なことなのか?たとえ、放送の中では表現しないとしても、そういう願いを持つ者、陰でタブーを冒している者を放送で使うのは許されることなのか?そういう議論が起こり、その議論は、最終的にタブー自体の正否についての議論へとつながっていくだろう。それをテレビ局が許すはずがない。
圏外からのひとこと(2006-01-06) タブーについて語ることがタブー
に、問題の背後にある構造は近いのではないだろうか?
■「サニタイズ言うなキャンペーン」
体調崩して*2へろへろ〜だったので追いかけていなかった「サニタイズ言うなキャンペーン」。今ごろになって読み直してみる。
つまり、「サニタイズ」という用語が、各人の都合でどんな意味にも解釈されるという、「汚れた言葉」になっており、
高木浩光@自宅の日記 - 続・「サニタイズ言うなキャンペーン」とは
元は「衛生的にする」という意味の言葉が「汚れた」というのも皮肉な話だ。
冒頭、
「サニタイズ」という言葉はもう死んでいる
高木浩光@自宅の日記 - 続・「サニタイズ言うなキャンペーン」とは
よりもそんな皮肉な状態を指して、
「サニタイズ」という言葉はもう汚れてしまった
とした方がインパクトあったかも。
明確だった12月31日のエントリ(要約版:「サニタイズ言うなキャンペーン」とは)に比べて、後に続く1月15日のエントリ(続・「サニタイズ言うなキャンペーン」とは)の方が散乱してしまっているのではないか?
難しい事態ではあるが「サニタイズ」という言葉が、
各人の都合でどんな意味にも解釈されるという、「汚れた言葉」になっており、専門用語として使い物にならなくなっている
ために、「サニタイズ言うなキャンペーン」の方も「各人の都合でどんな意味にも解釈され」てしまうという状態を作っている様に感じた。
だからこそ「サニタイズ言うな」と言っているわけだから、ややこしい。
■モノポリー
はう。
早く寝ないといけないはずなのについついモノポリーに夢中になってしまった。
PSPでもNDSでも発売予定タイトルにモノポリーの文字は無いみたいなので、当分は高値安定だろうなぁ。中古ソフト屋で見つけたら確保するべし。 > せどらーの方々
2006-01-19 Web Developerすごい, ライブドアが上場廃止になると
■Web Developer の Display Element Informationに感動
今日ふとしたはずみでショートカットキーを押してしまったおかげで、知ることができたこの機能。
メインマシンの修理中に一時的に使うことにしたPC環境を整えた時に、最新のWeb Developerを入れたおかげでもある。
で、今日修理から帰ってきたPCに入っているバージョンにはその機能は無くて、その機能を不意に出してしまったのが今使っているこの(帰ってきたばかりの)PCじゃなかったんだ、と気が付くまで時間がかかった。
デフォルトだとCtrl+Shift+Fのショートカットキー。
おぉー。これはむちゃくちゃ便利だ。
■理論的にではなくて感覚的に納得してしまった
Java : ローカルクラスがfinalなローカル変数しかアクセスできない理由 - lethevert is a programmer
なんで? と思ったことはあるけど、ちゃんと考えたことはなかった。
説明を読んだだけだとちょっと根拠としては弱い気もしたが、書かれているコードを見ると、なるほどこれでnが更新できるとしたらJavaらしくないと感じる。
あと脚注を見て、なるほど、と手を打った。
それから、プログラマがポインタ概念を意識する必要がないように言語仕様が作られているということがあります。こういう話になるとJavaにはポインタがあるよということを説明したがる向きもいるかもしれませんが、
lethevert is a programmer - Java : ローカルクラスがfinalなローカル変数しかアクセスできない理由
(略)
*1:関数やgoto, breakのラベルが、実体はポインタ(アドレス)であっても、そのことを持ってポインタ概念があるとは言わないのと同じです。
内容の無いトラックバックですんません。いつも興味深く読ませてもらってます。
■マシンが修理から帰ってきた
火曜日の朝に引き取りに来て今日の朝に戻ってきた。早い。
まぁACアダプタの本体側端子の接触不良、なんて原因も対処もハッキリしている修理だったし。
でも2まんえん……。
■ライブドアが上場廃止になると
株買った人が出した金はどこに消えちゃうの?
昼サイブログ - ライブドアが上場廃止になると
あぁ、確かに、上場廃止になると株券はどうなるのだろう。
売買のための市場(競り市)から閉め出されるわけだけど、その後の株券の価値とか扱いはどうなんだ?
まぁ資産的に見たときに、額面通りではなくてストップ安かそれ以下の価値しかない、ということになるんだろうけど。ただその株券の価値を示す"流通価格"ってのが無くなるわけだし。
売買したくてもその相手先を自分で見つけて、かつ(市場に裏付けられた価値が無くなっているので)その値段も自分で交渉しなくちゃいけなくて、当然上場廃止なんて企業として駄目出しされたも同然なわけだから売る側は足下見られて値段は極端に安くなる、ってだけの話か。
企業として存続している限りは株主としての権利(配当金とか)は消えないんだろうけど、上にも書いたとおり駄目出しくらったも同然ってことはその辺も当てにはできないわな。
なんて推測で書くよりも検索した方が早いか。こんなんでどうだ?
んーと、
あたりか。うん。外していないな。
■livedoor
せっかくなので何か書こう。
ライブドアが株のキャピタルゲインで大きくなった会社だというのは、みんな知っていたハズのことではないのだろうか?
今頃になってテレビに出てきて「実体とかけ離れた経営」だとか——しかも臆面もなく——言いだしたりする人が増えるんだろうなぁ。
現時点で、
の検索,投稿のトップが"livedoor"だったり、
のトップに"堀江社長、本社にこもる"とかあったり、主なトピックスがほとんどライブドア関連なのがなんともあはれ。
弥生会計のCMに堀江社長が出ていたりしたのも、
を読んで納得。
ライブドアの堀江社長にお会いしたとき、こんな質問をしたことがある。
「なぜ、株式公開しようと思ったのですか?」
堀江社長の答えはこうだった。
「なぜか?なぜかではなく、株式会社は公開するためにあるのだ。」
そして、彼はご丁寧にも私に英国の東インド会社から始まる株式会社の歴史について話してくれた。
確かに株式会社は、多数の株主から出資を受けて、事業活動を行い、利益を出し株主に配当することを前提に枠組みができている。
しかし、私が聞きたかったのは、日本にもリクルートや出光など優良な非公開企業があり、非公開企業で大企業になる道もあるのに、株式公開を選ぶ理由を知りたかったのだ。
私は「資金調達の多様化が図れるから」「資本政策の一環として」「キャピタルゲインを狙って」というような答えを期待していた。
(1)楽天、ライブドアの財務体質に大きな差はない。ほぼ互角か楽天が若干、上回っているに過ぎない。経営の安全性の指標ではライブドアが勝っている。
(2)財務諸表の財務比率分析だけではない、財務体質だけではない他の要因、定性分析によって勝敗がついたものと思われる。
なんかも今見ると面白い(2004年11月に書かれていたものだろう)。
ん? ↑の「今見ると面白い」って書いたこの思考は、冒頭で書いた「今頃になってテレビに出てきて「実体とかけ離れた経営」だとか——しかも臆面もなく——言いだしたりする人」とあんまり変わらないじゃん!
と、自分で自分にツッコミを入れつつフェイド・アウト。
2006-01-20 レタス・フライ
2006-01-21 スパイラル
■スパイラル 15を読んだ。
あぁ、なるほど。仕組まれた計画がすでに完璧なものであるが故に、それを覆す奇麗な論理などありえない。
全てが絶望につながっているというなら、希望を得るために彼がその手に掴むのは奇麗ではない論理だった、と。
だけど、だからこそ彼は希望を語ることができる。
最終話のページを開く前に、しばし考えてどんな最終話なんだろうと想像を巡らせみて結論が出なかったけど、読んでみてあぁ納得。
そうだったな。これこそが歩が出した結論だったんだっけ。
ここまでは全部漫画喫茶で読んだけど、今巻だけはちゃんと本屋で買ってきた。
本編とは関係ないが、最終回ぐらいカラーページ入れてくれてもいいじゃないか、と思った。
追記
書き忘れた。
私は、この作品を、高く評価します。
面白かったです。
作者の方々に賞賛を。面白い作品が読めたことに、ありがとうございました、と。
2006-01-22 技術者ほど間違う
■技術者ほど間違う(以前から高木さんの日記を読んでいる人はこのトラックバックを辿ってくる価値はないです)
同内容の過去エントリの引用とリンクを置こう。たいしたことを書いていないのにトラックバックしたのはこのためなので、以前から高木さんの日記を読んでいる人はこのトラックバックを辿ってくる価値はないです。
たとえば、
金庫の上にその鍵が置いてあります。この金庫は正常に機能しているでしょうか?
と問うことのバカバカしさなら理解できるだろうか。あるいは、
共通鍵暗号による暗号化通信をしています。鍵は一緒に配送します。この暗号は正常に機能しているでしょうか?
認証パスの検証ができない証明書によるSSL通信は、SSL暗号通信として正しく動作しないのであって、盗聴され得るものなのだということをいいかげん知ってほしい。
高木浩光@自宅の日記 - しばらく日記をちゃんと書けそうにない
(略)
むしろ非技術者の方が直感として正しく理解するだろう。「警告が出た。 暗号通信に異常があるようだ。」と素直に。「SSL暗号化としては問題ない」 などという誤りを信じ込むのは、技術者ならではである(物事を知っている気 になっている)わけだが、そうした半端な技術者が非技術者にまで誤りを吹聴 して広げている現実がある。
確かに。何も知らない方が警告ダイアログを素直に受け取るだろうな。
2006-01-23 しおんの王
■しおんの王 3
深いところで何かが進行しつつある、という雰囲気が上手く作られていて読んでいるとゾクゾクする感じ?
あからさまなコン・ゲーム(ものの漫画)にはない緊張感。
戦いは素人目には判らない深い所で行われていて、その戦いの結果が盤面に浮かび上がるというのが将棋や囲碁、チェスといった対局型のゲームの本質なわけで*1。
将棋という題材と漫画のテーマ(?)がうまく噛みあっていると思った。
あの時
次の一手を
考えていたのは
俺も同じさ……
名人、恐すぎ。
*1 コンピュータ流に言えば意識の中で、状態遷移のツリー作成と、状態に対するスコアリングをやっていることが対局の本質。盤面上に顕われるのはそこからはじき出される結果、という解釈の上に立って書いている。
2006-01-24 特許, QED, ミルカさんシリーズ
■「特許出願中」
よくまとめられている。自分が感じていたことが、きれいに文章になっている。だけど自分が書こうとしても、こんなにきれいにまとめることはできなかっただろう。それは自分がただ「感じている」だけで「理解しているのではない」ということ。
この文を読んで理解したつもりになってはいけない、と自戒する。
一つだけ付け加えるとすれば。
アイデアのすばらしさと、特許になりやすさは、まったく関係がないんだ。
まず、ほんと知らない人が多くって困っちゃうのだが、「アイデア自体は特許にならない」んですよ。特許になるのは、そのアイデアを実現する装置の「実装方式」だけなんですよ。そして、画期的なアイデアというのは、たいていは、それを実現する複数の実装方式があるものなんだ。
(略)fromdusktildawnの遊び場 - ホリエモン以上に詐欺的なベンチャーの内情
もちろん、多くののITベンチャーは、実際に特許を出願し、プレスリリースに「特許出願中」と書く。しかし、それは、完全にこけおどしだ。99.99%の確率で、あるアイデアを実現するための、たくさんある実装方式の一つを特許にとったにすぎない。
出願だけなら書類の形式さえ整えれば*1できる。「出願した」ということと、審査請求の上で「特許が登録された」ということの違いを知らない人もいるのでは?
審査請求したら潰されるだろうと判っているので出願の状態でとどめておいて、で、カタログなどにはちゃっかり「特許出願中」と書いておく、というケースも多かろう(これは勝手な想像だけど)。
参考
■QED -ventus- 熊野の残照
立ち直った。
最後の「告白」を読んだ直後に、感情がコントロール不能に陥ってしまった。自宅で読んでいて良かった〜。
で、小説としての感想はというと、やられた!、という感じ。
キッチリ、叙述トリックが仕掛けてあった。同じ構造のトリックが仕掛けられた小説は、あれとかこれとか思いつくが読んでいる時は判らんもんだ。
■QED 熊野の残照
ぐわ〜。恥ずかしい〜。
螢惑*2と書いて「けいこく」と読むんだ! 10年以上間違えて覚えていたことになるじゃないか。誰か間違ってるって言ってくれよ! < 言えるわけが無い。
つらい結末だったので他に書くことは無い。というか書きたくない。
■巫女
まだ読んでいる途中だけど。
新しい本(QED 神器封殺 (講談社ノベルス)(高田 崇史)のこと)が出たのであわてて読み始めた。が、もっと早く読むんだった。これは俺のフィールドだ。
p47。
「巫女がいたからね」
「巫女?」
「そうだ。彼女たちの多くも、遠い昔は体を売って金に換えていたんだ。ただ勘違いしてはいけない点は、彼女たちは決して私利私欲のために体を売っていたのではないということだ。得た金銭は、全て寺社に奉納しているわけだから、言葉通り、自分の体を神仏に捧げていた——ということだな」
戦国霊異伝を作っていた時に、避けて通った話題。なんとなく、この小説の後ろの方でこれの話が再浮上してくるのではないかな、と予想しているが果たして……?
■経路を数える問題
あぁ、グリッド上の点から点への経路を数えるというこの問題、大学の時にやったなぁ。
もう忘れているけど……。道具として使う機会が無いから"錆び付いちゃう"んだな。
数学青春エンタ!?
ミルカさんとコンボリューション
今後の展開を予想してみよう。
今はPDF形式での提供だけど、数式を記述可能なシナリオスクリプト・プレイヤの開発が進行中で、物語を読んでいると突然、
☆彼女に自分のマフラーを……
僕のポケットに彼女の手を……
なんて選択肢が出てくるとか。
もちろんマルチエンディングで、それぞれで問題の解法に至る経路が違うので何度もプレイしないといけない、とか。
で、第n話のエンディングのセーブデータを、第n+1話に読みこませるとプロローグからすでに分岐するとか。
(いやそこまでいくとただの妄想だからそのへんにしといたら?)
(……うん。そうだね)
追記
さっそくトラックバック(to http://d.hatena.ne.jp/hyuki/20060124)。
しかしこの、「上遠野浩平あとがき風・謎の二人の対話」って、サゲをつけるには便利だなぁ。
■アハハハハハ。サッチー懐かし?
しかしホリエモンを応援していた自民党を批判している民主党もなんだかなあ。
民主党の「公認」候補になったサッチーこと野村沙知代が、落選後に巨額脱税事件で逮捕されて有罪になったのはほんの少し前のこと。誰も責任取らなかったし、どこも同じ。
古本うさぎ書林の日日平安 - ホリエモンとサッチー
2006-01-25 親指シフト, 立場は逆転した
■無題
機械の意識の有無を判定する方法について。
将来、「心を持つ人工知能を造った」、あるいは「人間の意識をコンピュータに転移することに成功した」と主張する人が現れたとします。そのコンピュータを前にしたとき、どのような方法によれば意識の有無を判定できるでしょうか?
http://www.hatena.ne.jp/1138120442
成果物ではなくて理論と手段を呈示させるのが先だろう。
ともあれ、この質問は無意味だ。いや、冗長だ、と言った方がよいか?
暗に「現時点で我々は"意識"を定義できない」という前提がある。すでに"意識"の定義を我々が手にしているのならばそれに従い判定可能だからだ。
将来「このような主張をする人」が現われた時点で、人間が"意識"を定義できていれば、(前述の通り)それに従い判定可能だ。その時点で"意識"を定義できていなければ、「このような主張をする人」が"意識"の定義を行う必要がある。もしくは、自分が作ったものはこういうものです、と説明する必要がある。
"意識"をどのように定義したらよいと思いますか? と問えばよいのに、無駄な例を挙げることで、質問を混乱させているだけ。
ただ、勝手に想像すると、意識的にそうしたのだろうな、とも思った。
■サーバサイドRSS aggregator, ブロガーライセンス
ふむ。ブロガーライセンスが面白い。
IDを振ってblogを登録させて、そのblogにバナーを貼るとかが許諾条件になるのだろうか? いやblog URLの登録——つまりは収集——だけでもいい、と考えているのだろうか。
ニュースサイトから自分が読みたいものだけを見せるベイジアンフィルタ搭載、とかだったらいいなぁ。
に載ってるけどね。
■親指シフト
最初の文章は確かにその通りです。ただし、ローマ字に分解することが大きな負担になっているかどうかは意見が分かれるところです。上記のブログの記事へのコメントには、ローマ字でも、「文字列よりも指の感覚で日本語の文字を覚えちゃいました。」とあります。考える暇もなく指が動いてしまうということなのではないでしょうか。
親指シフトウォッチ: Re: パソコンで文章作成するときにおける効用と問題点と「親指シフト(@感じる、考える、表現する。)
私も同意見です。
親指シフトで入力しているとよく「凄いですね」と言われることがままあります。
私には、頭の中でローマ字に分解することが大きな負担になります。それは親指シフトを使っているからです。なのでローマ字でタタタタタタッと入力できる人を見ると凄いなあと思います。
ローマ字で入力している人は、ローマ字に分解することなくもう体で覚えてしまっている様に見えますし、実際に聞いてみるとそう答えます。親指シフトで入力していることに「凄いですね」と言ってくる人は、よくよく聞くと「2種類のキー割り当てを覚えていることが凄い」と言います。
それもまた慣れの問題でしかありません。最初の頃は真性親指シフトのキーボードだったので、キートップの文字を見ながら打っていました。次はWindowsでのエミュレーションなので、配列表を印刷して縮小コピーしてラミネートしてPCのディスプレイの隅に貼ってました。今は体の感覚で打てます*1。
私がローマ字入力を嫌うのは、英語を打っている時の脳内モードとローマ字入力を打っているときの脳内モードがうまく切り替わらないからです。
それも慣れの問題なのかもしれません。
でも、ローマ字入力の時と英語を打っている時ではキーの配列が一緒です。自分が英語を書いているのか、日本語を書いているのか? のモードの切り替えには、配列が違う方が都合がよいのではないかと思っています。
思っているだけで実証はできません。なぜなら、私がローマ字入力を採用する可能性があるとしたら、親指シフトが絶滅した時だから。さらにもしそんなことになっても、きっとJIS配列でカナを打っていることでしょう。昔の様に。
さらに余談。本当は、プログラムを書くのであれば、日本語キーボードではなくて英語キーボードの方が好きです。でも英語キーボードには変換キーも無変換キーもありません! これでどうやって親指シフトをしろと?
キートップは英語キーボードのそれだけど、変換、無変換キーがついているキーボード……。無いよなぁ。
例えば、これ↓
なんかも、スペースキー長すぎ! 短くしてその両隣に小さいキーを付けてくれ! と思ってしまいます。
編集と追記 (2011/06/20)
今だから書いてしまうが、このエントリ、富士通社内サーバの掲示板に引用されて「俺も欲しい! 商品化したらどうだろう?」的内容のコメントが付いていた。
でもそこから話は進まなかったらしい。残念。
■あれ? おかしいなぁ
下のエントリで「マスメディアにあまり感心が無い私」なんて書いたけど、いつのまにか「ライブドアのことを考えてこんな話をblogに書いている自分」が自分の中にいることにふと気がついた。
ライブドアのことを考えはじめたのは、一体どの時点からだったろう?
情報メディアって怖いね(ここで言っているのはテレビや新聞,雑誌といったマスメディアではなくて、IPネットワークのこと)。
……いや、怖いのは「情報」の方か。
■立場は逆転した
ライブドアって今までは自身の株のキャピタルゲインを資金にして、取り込みたい事業を展開している企業を買収していた。当然、買収はそうしやすい企業、言い換えてしまえば、株価が安くなっていて買いやすくかつ大株主になりやすそうな企業が対象だ。この際、買収前の実績なんて(あまり)関係ない。買収した後に「ライブドア」という大看板を掲げててこ入れするからだ。
球団買収のあたりからマスコミでも頻繁に「ライブドア」が取り上げられるようになり、その大看板がものすごく大きくなると、今度はその対象が「買収しやすそうな企業」である必要も無くなった。自身の資金以上の買収資金を、レバレッジを期待する投資家から調達することが可能になったからだ。それは「ライブドア」という大看板のおかげ。テレビ局を買収しようなんてことを現実に考えられるほど、「ライブドア」という大看板を大きくしたのは、他ならぬテレビ局というマスメディアの力だ、という様な論はきっと今までに語り尽くされているのだろうけどね。(マスメディアにあまり感心が無い私は、今これを書いている間にそんなことを考えて、で、書きたくなったというだけの話。)
閑話休題。
そして今、ライブドアの株が安くなり、売りたい人もわんさかいる。
すでに立場は逆転した。
もしももしも、ライブドアが持っている事業のうちのどれかを、真剣に欲しいと考える誰かがいたとしたら?
そう。ライブドアを買収して、欲しい事業だけをその「誰か」の大看板を掲げててこ入れし*2、他の事業は全てやめてしまえば、もしくは、事業ごとに分割してさらに売ってしまえばいい。
もしライブドアというものにその様な価値を見いだす誰かが現われたなら、「虚業」ではなかった、ちゃんと魅力ある事業をしていた、ということになる。けれど皮肉にもそんな誰かが現われたなら、きっとライブドアというものは無くなってしまうのだろう。
逆にそんな誰かが現われなければ、ライブドアというものがどうにかこうにか存続していったとしても、「虚業」と叩かれても仕方がない。
註:ライブドアに支援的に金を出す、という可能性を抜かしているのはわざとだ。「支援的に」というのは、事業も存続させるしライブドアという看板もそのまま残す、という意味。
註2:このエントリは、事実と経験に裏付けされた予想ではなく、憶測と妄想を書いているだけのものなので注意。
■私にもできる未来予知
次の流行語大賞に「虚業」がノミネート。
2006-01-26 オープンソースとエンタープライズアプリにおける選択責任と
■htmlコメント
はてなダイアリーのソースを見ると、
<!-- google_ad_section_start --> <div class="section"> : : </div> <!-- google_ad_section_end -->
ってあるんですが、このhtmlコメントは一体何なのでしょう?
教えてはてなダイアリー!
……って、google adsenseの対象にするソースの部分の指定なのか?
googleのヘルプを読んでもでてこなかったのだけど、単なる見落としでしょうか。
追記
見落とし、というかちょっとした勘違いでした。簡単に情報が出てきました。
What is section targeting and how do I implement it? - AdSense Help
■ゲロッパ!
結構楽しめた。
が!
なんで日本のコメディ映画って、最後に"泣き"が入って、かつハッピーエンドになってしまうのか。
いや、それはそれでもいいんだ。西田敏行オンステージのシーンで盛り上がって、"泣き"のシーンに入って、そこまではよい。
でもそこから後のテンポがもっさりしているのが残念。その部分がもうちょっとテンポよく進むか、その当たりのカットを一部分でも前の方に持っていくかしていればよかったのになぁ。
しっかり面白かっただけに、残念! という感じ。
■オープンソースとエンタープライズアプリにおける選択責任と
2つが変に組み合わさるとひどい事態を引き起こす。
「オープンソースの恩恵は受けて」いて、かつ「ライブラリの改造は避けたい」なんていうケース。
Javaをメインとする会社は、きっちりしていたいと思う指向が強く、それこそPerlのライブラリのようなのを適当で、うさんくさいものとして見ている。後のバージョン管理も含めて、できればライブラリの改造は避けたいと思う。(フリーのライブラリを使いたくないのは、「いい加減ワールド」に入りたくないという。これはエンタープライズアプリにおける選択責任の重さにも繋がるので、一概に否定はできない。)
実はJakartaがあるので、結局、誰もかれもオープンソースの恩恵は受けているんだけど、永遠のベータ版みたいなモジュールで許されることが嫌とか、そういう発想はあるみたいだ。
F's Garage:Java圏とPHP,Perl圏の断絶について。
まず、これは相当に古い話であり、現在出荷されているものとは全然別モノ,別の話である、ということを書いておく。あと、憶測が混じっていてそのウラを取っていない(というかソースが手に入らない以上ウラの取りようがない)、ということも書いておく。
富士通にINTERSTAGEというアプリケーションサーバがある。
こいつの上でservletを動かしたり、servletでチョンボをやってしまってExceptionを発生させたりすると、ログファイルを見るわけだ。
今はどうだか判らないが、こんなJavaパッケージ名をそこに見ることになる。
com.fujitsu.interstage.jservlet.tomcat
へー……。
それ以前に、Tomcatを使ってservletを実行していて、ある機能がどうしても有効に動いてくれない、という目にあっていた。ソースは間違っていないはず、というプログラマにありがちな無根拠な自信のもと、Tomcatの情報を検索していた。
あった。
確かに該当するバグがあった。正式に修正されたリリースは無いが、MLのアーカイブ(だったと思う。ちょっと記憶が曖昧だ)にパッチソースが書いてあった。
その時点では社内のサーバで動けばいい、という状況だったのでTomcatのソースを持ってきて、パッチをあて、ビルドした。期待通り動いた。
それからしばらくして、INTERSTAGEを使っていて同様の現象に出会った。com.fujitsu.interstage.jservlet.tomcat というパッケージ名を見ていたので、これはおそらくTomcat由来のバグが修正されないで残っているのだろう、と思った。ここが憶測の部分。実際はどうなのか、それは判らない。なぜなら、ソースが手の届かない所にあるからだ。
ともあれ、正式なパッチも無いらしいので、サポートセンター経由で問い合わせてもらうことにする。パッチソースを入手したWebページのURLといった情報も付け加えておいた。
当然、時間をおかずにパッチが準備されるだろう、と高をくくっていた。
回答は……、
その機能は機能制限により使えません。マニュアルにもその様に記しています。
は?
確かに書いてあった。
でも……どういうこと?
その何ヶ月も前にTomcatを使っていた時には、数時間でバグ情報に辿り着いてパッチソースを手に入れて、動かせたのに?
パッケージ名にtomcatと付いてはいるがTomcat由来では無いというのか? いやいや、そんな馬鹿な。パッケージ名にtomcatと付ける意味が無い。
ま、とりあえずその機能は使わずにやり過ごしたわけだが。
もっとも、サポートセンターの対応も判らないではない。
「富士通」の「INTERSTAGE」の、正式なパッチとして公開するにはおそらくは、様々な文書を書き、テスト仕様書を書き、テストをし、また様々な人のハンコをもらって、と言うような手続きが必要なんだろう。そのバグがそこまでしてパッチを出すほどのものでは無い、という判断だったのだろう、きっと。事実、それは使わないでやり過ごしたわけだし。
でも、ソースを入手できないプロプライエタリなミドルウェアの歯がゆさ、そのために解法が判っているのにどうにもならない腹立たしさ、そんなことを感じた一件だった。
もっとも、後になってから考え直してみると、「判りました。じゃすぐにパッチ出しますから」と言われて30分ぐらいでパッチが届いたりしていたら、それはそれで「エンタープライズサーバのサポートセンターの対応としてそれはまずいんじゃないか?」と思うようになったわけだけど。
2006-01-27 曖昧なtaxonomy
■曖昧なtaxonomy
何も知らずにアクロイド殺しを読んだ人は幸せです、と森博嗣先生も仰っている(いたと思う)。
私は不幸せだった。先に犯人を知っていた。
リンク元を見ると、ここはABC殺人事件だったのか。
ナンセンス不定記
クリスティですな。
一番最初に読んだのは「そして誰もいなくなった」です。
その後、何も知らずにアクロイドを読んで「世の中にこんな小説もあるんだ!」って思っていろいろ買って読んでました。
それはともかく、私のはてなRSS ( r:id:quintia ) は怪しげなカテゴリが並んでいる。大体名前からして怪しげだ。
アガサである。
最初にはてなRSSを使った時点であまり本気で使うつもりがなくてたまたまそこに置いてあった、クリスティ文庫に挟み込んであった広告を見てはてなRSSのタイトルに付けたのが始まり。
その後、はてなRSSをちゃんと使おうか、と思ったときにカテゴリ名をどうしようか迷った。その時に「全部アガサでいってしまえ」と思いついたのだ。
で、現時点でのカテゴリは、
- 愛の探偵たち
- 象は忘れない
- 無実はさいなむ
- 未完の肖像
- アクロイド殺し
- ねずみとり
- そして誰もいなくなった
- 動く指
- 複数の時計
- ABC殺人事件
- グループ名はアガサ・クリスティ小説です
最後の一つが説明のためのカテゴリ名なのはいいとして、他のカテゴリ、一体どういう規準なのか、すぐには判らないだろう。
実は私もハッキリとした規準を持っていない。「愛の探偵たち」はIT関連のニュースサイトであることだけは、ハッキリとしているしこれからも変わらないだろう。でも他のカテゴリは曖昧なままだ(「未完の肖像」と「ねずみとり」は現時点ではハッキリとした規準があるけれども)。
曖昧なカテゴリにした背景は、人が何かを分類する時に曖昧な印象が規準であって厳密なものではない、と思うからだ。
ソーシャルブックマークは、分類付け=タグ付け=taxonomy を参加者全員でやることで、個ではなく全体の分類としようという面(folksonomy)がある。
はてなRSSはそうなっていない(と思う)。
その、人間側に起因する分類の曖昧性をどうやってさばくか?
カテゴリを曖昧にしてしまえ!
最初の段階で、一応カテゴリに意味づけはあった。でもそこから先は曖昧。
フィードの出入りや、多くなりすぎたカテゴリの分割、その逆の統治を経ていくことで、カテゴリに入っているフィードの性質がそのカテゴリを性質づけるはずだ、という考え方。
あるいは、自律的に働くはずだ、と言い換えてもいい(かもしれない)。
あるフィードを入れるのにどのカテゴリにしようか? と思った時でも、「ちょっと違うけどここらへんに」というような逡巡がない。元々曖昧なのだから。
あるカテゴリの中で「これだけちょっと別だな」と思ったら適当に移動する。元々曖昧なのだから。
フィードの出入りによってあるカテゴリの意味合いが変化しても、カテゴリ名を変える必要はない。元々曖昧なのだから。
ガチガチに分類するのが好きな人、でも逆に手段であるはずの「分類すること」に変に時間を使ってしまう人。
分類するのが好きじゃない人、おかげで全部1つのカテゴリにぶちこんであってわけ判らなくなっている人。
カテゴリの規準を曖昧にすることで、解決するかも?
その解決のための第一歩としてカテゴリ名を曖昧にしてしまうってのは、どうです?
2006-01-28 目で見るRed/Black Tree(赤黒木)
■目で見るRed/Black Tree
要Java。メモ。
ちょっと追記。
value のところにノードの値を入れる。
Add Node のボタンを押す。(例えば100)
とりあえず Next Step のボタンを押して処理を終える。
別の value を入力して Add Node のボタンを押す。(例えば150)
Adding という黄色のラベルが出ている間は、ツリーの処理中。Next Step のボタンを押すことでツリーに対しての処理過程を見ることができる。(150のノードが100のノードの右にぶら下がって、赤のノードになる)
次々に value を入れて Add Node。処理が終わるまで Next Step を押すとよい。(120 を入れるといったん150の左にぶら下がったあと、処理が進むとトップに来て100が左に、150が右にぶら下がる。その後で赤黒の色の変化が起きる)
ノードの削除は、ノードをクリックして Delete Node。これも Next Step を押していくことで処理の過程が判る。
2006/2/4 時点でリンク先が無くなっている……。
2006/10/30 時点で復活。
2006-01-29 仮面ライダー
■テキストエディタ
人力検索はてなで「○○なエディタはないでしょうか?」という質問があると○○を無視してTeraPadを推す回答者が多いような?
もちろんそれはTeraPadが無償なテキストエディタとしてよく使われている、あるいは蓋然的には高い評価を受けているのだろう、ということでもあるわけだけど。
無償なのがいいですよ!
という価値観と、
○○は最低限ないと絶対使いたくない! お金払っても○○は絶対!
という価値観(こだわりとも言う)の衝突でもあるのかも……。
私は……、大きいファイルを開いた時に真っ白になって操作できなくなるエディタは使いたくない。
ただ、上の要求は現時点でのあくまで現時点では、という話。
仕事の内容ややりたいことが変われば必要になる機能も変わるわけで、そういう意味ではあまりこだわりは無い、とも言える。
■仮面ライダー
んー。アギトとブレイドを足して2で割って、アバンタイトルにちょっとガメラ2 レギオン襲来を持ってきて、ついでにフィニィの「盗まれた街」をスパイスに振りかけたような……。
2006-01-30 予告探偵, ビフォーアフター
■一応ね
小説を書き始めることは誰にでもできるが、小説を書き終えることができる人はごくわずかしかいない。
と仰っていたのは森博嗣さんだったろうか?
私も同意見。自身の体験や周りの人間を見ての話だけど。
小説って誰でも書けるでしょ
昼サイブログ - 私とラノベ
■予告探偵
……これも叙述トリックというのだろうか?
本来は中短編のネタを、ムードを出すために長編にした、という感じを受けた。
ヒントは、「そこには、3つの、原則がある」。
キャラクターで上手く話を引っ張っているので十分楽しんで読めたけど、もう一度読むことは無いだろうなぁ。
■夢
こんな夢を見た。
自分はなにやらクイズの回答者になっているらしい。
問題が出る。4択。答えは上下左右のどれか。
右か左かで迷う。
左を選んだ。
正解は右だった。
解答があって、あぁなるほど、と思った。
目が醒めた。
……自分の頭で考えた問題なのに——しかも今まで見たことが無いタイプのクイズだった——回答者の自分は間違った方を選んで、質問者の自分は解答はこちらだと言う。
その時の自分の頭の中(思考)はどうなってんだ? と思った。
■ビフォーアフター
最近、上の子が「家を造る人」になりたいと言う。明らかに劇的ビフォーアフターの影響。
さておき。
昨日の番組、蔵書4,000冊ということだったけど、パッと見にはもっとあるみたいだったのは気のせいか?
それにあれはスペースが無いのではなくて、整理整頓されていないだけで実際のあの家の収納力はもっとあるはず。それに不要な本を捨てるということをしていない様にも見える。
ワイルド・スワンのハードカバー本なんかも置いてある様だった(これは一瞬なので見間違いという可能性も……)。文庫本がでているし、捨ててから必要になったとしても(そしてその可能性は低いだろう)BOにいけば間違いなく210円で買える。
その解決策に床下収納はどんなもんだろう……?
その上に本を積んでしまったらもう取り出せない。必然として床下に置いておくのは「取り出さなくてもいい本」になってしまわないか? などと人ごとながら心配してしまった。
ウチでも——文庫本の割合が高いとはいえ——四畳半の部屋に2,000冊弱の本を入れているわけだし。あれは全部リフォームするのではなくて、カスタムメイドで本棚を作った方がいいと思った。
まぁ、家の土台に問題ありだったので結果的にはリフォームの方が良かったのだろうけど。
2006-01-31 節分って, ハチクロ
■節分って
去年も同じこと書いてるけど。
病気や先天的に身体に障害のある人等を、悪い霊がついたとしてそれらの人々に大勢で石を投げつける事により,災厄を逃がそうとする「ついなのおに」という人々のうさばらし(?)の行事が平安時代から始まり,それが後の「節分」となったそうです。
[教えて!goo] 鬼、天狗の由来について
現在の行事からでは考えられないことであるが、平安当時の追儺は、世のあらゆる災いや不満を擬装鬼に対し印地(石を投げつける)を行う事ではらう儀式である。
追儺 - Wikipedia
その擬装鬼の多くは力の弱い者達の中から選ばれ、当時市民は差別・貧困あらゆるものへの憎悪を込めて彼ら擬装鬼に石を投げ付け、災厄をはらうと共に束の間の憂いさをはらしたという。
■仮面ライダー
予想。
すでに地球上の生物は死滅しており、ドラマの舞台となっているのは実は星間移民船上に作られた仮想現実の世界。
地球を出発する時、もしくは航行の途中で混じり込んできた『敵』が「ワーム」、現在のITでの定義通りの自己増殖型のコンピュータ・ウィルスで、かつ自己改変型(脱皮や人間への擬態のこと)。そうでなければコンピュータシステムに介入できる知性体の、プローブの様な存在。
ということで「マスクド・ライダー・システム」もまた、アンチ・ウィルス・システムの仮想現実上での姿。あるいは「ワーム」とは別種の知性体なのかも。
主人公が預言めいたことを口走っていたのも、システムからの識域下での情報提供があったから。
と考えると、クロック・アップと称してワームがハイスピードで動いたりする*1のも、東京タワーがちゃんとそこにあることも説明つくわな。
ってそれじゃ上遠野浩平の「夜を視るもの(ナイトウォッチ)」シリーズじゃ〜。
*1 THE FIRSTはこれのリファレンスだったのか、と思ったのだけどそれは余談。