過去の日記

2014-10-09

記号創発ロボティクス [book]

面白かった。一部は仕事とも関わりがあったり。

記号創発ロボティクス 知能のメカニズム入門 (講談社選書メチエ)

  • 作者: 谷口 忠大
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売: 2014-06-11
  • ASIN: 4062585804
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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心とは何か、意識とは何か。
どのようになれば心を持ったと言えるのか、意識を持ったと言えるのか。
p43

記号創発ロボティクスの研究では、人間と会話し、その中で言葉を覚え、人間と同様の環境で柔軟に活動するようなロボットを創ることを目指す。なぜならな、それは、そのロボットが、そのまま人間の構成論的なモデルになっているからだ。そのようなロボット知能が完成したとき、そのロボットの設計図は人間の知能を理解する上で、大いに参考になるだろう。


クラスタリング、形態素解析、n-gramモデル、二重文節構造、マルチモーダル、敢えて曖昧に話すロボット。
面白かった。


2014-10-11

炎の聖少女 [novel]

ヴェヌスと名付けられる前の「都」が舞台。
奴隷の少女ヴォルパは、その髪に炎を宿す。
奇跡を宿す彼女を巡って、大司教ダニエリュスと評議会の確執(みたいなもの)を軸に話は進んでいく。

物語の《構造》は前巻とほとんど同じ。
なのに全然見え方が違う。
なんでかというと、主人公2人が、全く、能動的に動かないから。
話の展開は大司教ダニエリュスが引っ張っていて、前巻では錬金術師シャーキアンが存在感を見せつつも(物語で見えている範囲では)ほとんど受動的だったことと真逆。
それがよかったのかなぁ、と思った。

炎の聖少女 (ヴェヌスの秘録 2)

  • 作者: タニス・リー
  • 出版社/メーカー: 産業編集センター
  • 発売: 2007-05-01
  • ASIN: 4916199987
  • メディア: 単行本
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2014-10-17

狂える者の書 [novel]

"一筋縄ではいかない"とは役者あとがきに書いてある言葉だけど、本当その通り。
3つの世界のパラディスパラディス/パラディ/パラダイスを舞台に話は進む。
3組の主人公。3つの世界。入り組む謎。
全ての世界は、どこか歪み、どこかが狂っている。
正気に見える人も、狂っているように見える人も、決して見た目の通りではない。
これぞタニス・リーの真骨頂、という感じの陰鬱とした物語。

狂える者の書 (パラディスの秘録) (創元推理文庫)

  • 作者: タニス・リー
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売: 2014-09-29
  • ASIN: 4488585078
  • メディア: 文庫
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2014-10-27

アリス殺し [novel]

まさかそんな安直な仕掛けはないだろうと、メタな理由で排除した可能性×2がまさかの正解。
ミステリィは余計なこと考えない方がいいな、と思った。

アリス殺し (創元クライム・クラブ)

  • 作者: 小林 泰三
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売: 2013-09-21
  • ASIN: 4488025463
  • メディア: 単行本
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2014-10-29

喜嶋先生の静かな世界 [novel]

「キシマ先生の静かな生活」と同じ結末か。

喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫)

  • 作者: 森 博嗣
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売: 2013-10-16
  • ASIN: 4062776812
  • メディア: 文庫
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その、静かな世界に、憧れる。